農学部研究紹介2014|信州大学
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農村計画学研究室研究から広がる未来卒業後の未来像内川義行助教長野県職員を経て2000年4月より信州大学農学部。中山間地域の農山村における地域の自立と持続に関する研究を、棚田の保全・整備技術を軸に検討する。(写真)千曲市の名勝・姨捨棚田保全のための整備計画CGを用いた提案長野県北部地震・栄村の震災調査棚⽥の保全と整備を軸とした地域づくり-中⼭間地域のあらたな空間マネジメント-農村計画学研究室では、①中山間地域農山村を対象に棚田の保全と整備の技術に関する研究と実践(市町村等における計画策定)を行っています。また、②中山間地域農山村における震災被災地の復興に資するむらづくり計画技術の開発、③農業土木ストック(農地・水路・道路等)を活用した地域づくり計画に関する研究もあわせて行っています。国家・県・市町村公務員(農業土木職)計画設計施工コンサルタントその他農業への就農、教員など農村計画学研究室では、農山村の実態を身をもって知ってもらうことを重視しています。そのため実際に周辺農家との連携協力による棚田耕作体験や、フィールド調査を通じた、地元住民との対話により、これらの実践を通じて、研究の考察や検討に活かしています。農山村を知り、外部からの新鮮な視点で、新たなそこでのあり方を追求します。森林科学科⽥園環境⼯学分野工学、アート系のデザイン分野と農学、フィールド系の森林科学分野という2つの異なる分野にまたがった研究を行なってきました。「エコロジカル・プランニング」「人と自然の関係性のデザイン」をキーワードに、実際の地域づくりに研究者、アドバイザーとして関わりながら、多くの地域住民に受け入れられる持続的な地域づくりを模索していきます。学生にとっても、「大切な場所」が広がるような実践的な地域との共同研究を目指しています。造園学・景観計画学研究室卒業後の未来像上原三知助教信州大学農学部森林科学科造園学・景観計画学研究室助教芸術工学博士(九州大学)環境省環境カウンセラー信州大学持続可能な地域研究会代表スワムプランニングと呼ばれる海外の計画手法を応用した東日本大震災の被災地の復興計画(左)と1/200スケールの公園計画模型(右)デザインを科学するー総合的な地域づくりに貢献ー研究室では、国内外の総合的な環境デザインの成功モデルの計画論的な調査研究を行うとともに、その日本における地域再生計画や、公園緑地計画への応用について実践的な調査研究を行なっています。ランドスケープ・デザインは近代造園学とも呼ばれ、環境の保護と開発の両立を実現する分野です。東京都庁土木職、横浜市役所、長野県土木職、長野県安曇野市役所、長野県伊那市役所、造園設計事務所など地域計画や公園緑地行政等の専門職につく学生が多いです。英国におけるパブリックフットパス(自然散策路)とセットになった美しい景観計画モデルの研究(左)その成果を応用した里山保全型の自然散策路の設計とそのリラクセーション効果の測定(右)森林科学科⽥園環境⼯学分野研究から広がる未来2222

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