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現在、世界で取水された水は、およそ農業用水7、工業用水2、生活用水1の割合で使われており、食料生産に必要な農業用水の割合が大きくなっています。しかし、すでに農業用水の不足等に伴う食料不足が顕在化しており、今後も発展途上国を中心とした急激な人口増加が進む中で、食料の需給逼迫と価格高騰が確実視されています。そのため、世界人口が増大する中で、安全・安心な農業用水の安定的な確保が大きな課題になっています。また、我が国は食料の60%余りを輸入に頼っています。これは、海外の膨大な淡水を利用して我が国の食料を生産していることになります。海外の水の不足や汚染は、我が国の食料問題に直結するのです。食料生産に必要な農業用水の確保安全・安心な水の確保ができずに、世界では11億人余りが安全な飲料水にアクセスできない、26億人が環境衛生用水(排水処理など)を適切に確保できていない、200万人以上の子どもが汚染水で命を落としている(経済協力開発機構報告)、農業用水の不足等により9.25億人が食料不足にさらされている(世界銀行発表)といった重大な課題が発生しています。安全・安心な水の確保は世界的な課題に

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