信州大学理工学系研究科
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MATHEMATICS AND PHYSICS工学に欠かせない基礎教育を担う工学基礎教育部門では、工学系7専攻で学ぶための基礎となる数学と物理の教育研究を行っています。数学と物理それぞれのスペシャリストが集まっており、各専攻に所属する学生も、この基礎分野の研究室での研究を希望することができます。河邊 淳 | 教授実解析学測度論、ベクトル測度論、非加法的測度論、非線形積分論澤田 圭司 | 教授プラズマ分光学核融合プラズマ中の原子・分子過程の分光学的研究川原 琢也 | 准教授超高層大気光学遠隔計測技術レーザー光を用いた大気計測システムの開発と大気観測榮岩 哲二 | 准教授磁性工学ナノサイズ磁性材料の開発と応用数学今、数理科学の分野では、複雑に絡み合う現象を記述するために、数学をより自由度の高いものにする試みが始まっています。非加法的測度論の研究もその一つで、不完全な情報のもとでの人間行動の解明に応用されています。この他にも、今よりずっと性能の良いコンピュータの作製や、盗聴不可能な通信などに応用が可能な量子情報理論の研究、物理現象を厳密な数学を用いて読み解く数理物理学の研究が行われています。数学をより自由にしていく物理核融合プラズマの炉壁付近に存在する原子・分子は、炉心の高温・高密度のプラズマの粒子源になるだけでなく、高温・高密度のプラズマから炉壁を守る役割も期待されています。核融合発電の実現のためには、量子力学にもとづいて、原子・分子の構造や衝突過程を詳細に理解する必要があります。工学基礎教育部門の物理グループでは、自然現象の深い理解を基礎とする研究・開発が進められています。先端技術と直結する自然現象の深い理解MASTER’S PROGRAM OF SCIENCE AND TECHNOLOGY 14 DEPARTMENTS024工学基礎教育部門核融合プラズマ解析コードの信頼性検証に用いる研究室のRFプラズマ装置界面活性剤の自己組織化を利用したメソポーラスシリカ薄膜の電子顕微鏡写真オーロラ活動時の大気温度の空間変動を調べるために夜空に向けて射出されるレーザー大野 博道 | 准教授関数解析学作用素論・作用素環論および量子情報理論鈴木 章斗 | 准教授数理物理量子力学や場の量子論に現れる作用素のスペクトル解析およびそれに関連する研究

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