理学部案内2014
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33カリキュラム1年次地球系分野共通分野生態系分野集中(不定期)2年次3年次4年次求める学生像す教育・研究をおこなっています.ここで学ぶ学生として,次のような能力を備えた人を求めています. 1 幅広い基礎学力 2 自分で考える力 3 バランス良く総合化できる力 4 目標に向かってねばり強く努力する力と,それを支える意欲と体力履修例狩山 裕昭君の例私は中部山岳地域における積雪層中の化学成分の空間分布について研究を行っています.雪の中にも様々な化学物質が含まれており,気象条件や地理的な位置などにより,降雪中の化学物質の起源が異なってきます.それらを理解するために,「雪氷学」や「大気環境学」を受講しました.授業中は印刷されたプリントに図や表があるので,先生の話したことは自分の言葉に置き換えながらノートをとることで授業を理解していました.また,論文を書く際にはこれらの専門知識に加え,基本的な熱力学や気象学等を理解する必要もあります.授業以外でも,図書室に立ち寄るなどして,興味ある分野の論文を読むことでさらに理解を深めました.唐澤 奈緒美さんの例私は“環境と生物の関わり”に興味を持っていたので,地球環境と生物についてより深く理解しなければと考え,生物分野の授業も地学分野の授業も積極的に取るようにしていました.このため,3年間で生物の生態に関する知識だけでなく,気象や堆積などといった様々な分野の知識に触れることができました.現在,私は卒業研究として湖の生態系の調査を行っています.受けてきた授業には湖と全く関係のなさそうなものもあったのですが,いざ研究が始まってみると,論文を読む時や分析の際などで授業の知識が役立つことが多くありました.何か一つにこだわらず,様々な授業を取って来たことで,少し視野が広がったと感じています.幅広い知識と柔軟な思考力を身につけるために,目的に応じていろいろな科目を選択できるようなカリキュラムとなっています.1年次では,「物質循環学序説」で教員が今興味を抱いているホットなテーマに触れ,2年次では,地球科学・生態学の基礎を学び,3年次ではそれぞれの専門的知識を選択して履修します.さらに3年間を通して,豊かな信州の自然を対象にした野外調査実習で具体的な解析技術を習得します.これらを踏まえ,3年次後期からは各研究室に所属して卒業研究に取り組み自然現象・環境問題を自立して解析できる能力を磨きます.□物質循環学序説T□野外調査実習T□地球システム学T□地球環境史学□大気環境学□環境計測学入門□科学英語T□陸水学□新入生ゼミナール□物質循環学序説U□環境基礎理論□物質循環基礎実習T□生態システム学T□微生物代謝論□システム解析学□水圏・地圏循環学□生物圏環境論□環境論特論□地球システム学U□雪氷学□環境保全論□科学英語U□野外調査実習U□地球環境論□物質循環基礎実習U□生態システム学U□化学生態学序論□水文循環学□堆積環境学□コロキウムT□システム解析実習T□生態毒性学□生物地球化学T□群集生態学□生態遷移論□元素循環論□堆積岩岩石学□コロキウムU□野外調査実習V□システム解析実習U□卒業研究□システム解析学セミナー□物質循環学セミナー□生物地球化学U物質循環学科物物物

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