2013plan_the_first
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03 先人の弛まぬ努力により継承されてきた人類知(=学問)の森は大きくまた深い。この知の森づくりは、大学における教育と研究とによって培われ、大学人に課せられた大きな使命であります。 信州大学は、人と地球の持続可能な明日を実現するために、「知の継承(教育)と新しい知の創造(研究)」の拠点となる信州「知の森」を豊かに大きく育てたいと考えています。 信州大学では2008年と2009年に「Vision 2015 & Action Plan」を策定しました。信州大学の「理念と目標」に基づく大学の未来像とそのための行動計画であり、信州大学が将来目指すべき理想を高く掲げたビジョンであります。現在推進している第2期中期目標・中期計画は、このビジョンを高い目標とし、2010年から2015年までの6年間に信州大学がなすべき教育・研究・社会貢献等の業務達成目標とそのための実施計画という現実的な対応に落とし込んだものとなっています。 信州大学をより高く、より良い方向に導くためには、第2期中期目標・中期計画を確実に実行することはもとより、わが国が直面している厳しい困難を克服し、卓越した人材の育成など国立大学に課せられた責務を、大学の機能強化を目指す大学改革の実施によって実現するため、戦略的な視点に立った大学運営の基本構想が必要なことは論を俟ちません。 このことから、第1期の学長在職中の2011年10月にPLAN“the FIRST”※2011-2013を策定し、取り組んで参りました。その結果は、2013年9月にまとめ、自己評価ではありますが、S及びA評価で全体の97%という非常に高いものとなりました。 ここに公表する信州「知の森」づくり PLAN“the FIRST”2013-2015-持続可能な明日のために-は、PLAN“the FIRST”2011-2013の成果を踏まえ、第2期の学長任期中の大学運営に関する基本的な取組み(basic approach)を明確にしたものであります。 今回のプランも、前回と同様に、信州大学の「知の森」づくりのための基本的な行動指針(basic policy)とそれを実現するための具体的な手法(specific method)を述べています。信州大学が次のステージにワンランクアップすることを目標とし、学長の主導のもと各理事・副学長を中心に、すべての分野で教職員が一丸となって、大学改革に取り組むプランであります。 PLAN“the FIRST”が、明日のための信州「知の森」づくりの確固たる道筋となり、本学教職員の皆様とともに、その道を進むことを強く期待しています。※ PLAN“the FIRST”のFIRSTは、信州大学が構築を目指す「知の森:The Forest of Intellectual Resources for Sustainable Tomorrow」に因むプラン名です。信州大学にとって、また教職員の皆様にとって「第一番目のもの」、「最も重要なもの」であって 欲しいとの期待を込めました。背景 赤レンガ倉庫 : 松本キャンパスの構内に残る、通称「赤レンガ倉庫」。歩兵第五十連隊の食糧庫として明治41年頃に建てられ、戦後は医学部が材料保管庫として利用した。歴史あるレンガの趣きが当時の面影を残している。信州大学長Kiyohito YAMASAWA公表にあたって信州「知の森」づくりPLAN“the FIRST”2013?2015-持続可能な明日のために-

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