繊維学部_感性工学課程
10/28

「多くの人の需要に見合う値段の安いモノを追求する」ということでは生き残ることが難しくなってきた現在、繊維産業のあり方も近年大きく変化しつつある。作る側の生産メーカー、産学など専門的な研究の場、そしてそれを推し進める消費者の方とを繋ぐシステムの整備に力が注がれ、コストを超えた付加価値の創出が求められている。ここで、大切なことは、モノそのものではなく、実際に使う人間の視点。さまざまな繊維素材を開発する旭化成せんい株式会社がその視点からの開発を推し進めるため信州大学繊維学部感性工学課程のメンバーと共同で快適な繊維素材や製品を開発している。何が人の心を満たすのか、衣料や繊維の世界にとどまることなく、その困難な問いに向き合う研究が今、この時も進められている。快適感の分析から、人間が本当に良いと感じるモノを創ること、旭化成せんい株式会社の挑戦のバックボーンにあるのは、“感性”という視点。感性工学課程との共同研究によって同社は“モノづくりから価値づくりへ”、繊維企業としての新たなステージへと進化を遂げようとしている。繊維企業として新たなステージへ。旭化成せんい株式会社「快適な繊維素材の開発」http://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/次の発展に向けた事例2▲ 化粧用フェイスマスクの快適感評価のための 着装時間経過における顔面温度測定▲ 化粧用フェイスマスク使用試料の例着装前着装後10

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です