2013繊維学部研究紹介
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服部研究室ナノカーボンを用いて新たな発光材料やエネルギー貯蔵材料の開発を目指す服部研究室では、蛍光性ナノカーボンを合成する研究や、ナノカーボン(カーボンナノチューブ・グラフェン・カーボンナノホーンなど)をエネルギー貯蔵デバイス(リチウム1次電池、リチウム2次電池、スーパーキャパシタ)へ応用する研究を行っています。また、フッ素化学の手法によりナノカーボンの表面化学修飾を行い、電池・キャパシタ用電極の性能向上を目指しています。さらに、カーボンナノホーンをフッ素ガスの貯蔵材料に利用し、フッ素ガス供給デバイス開発につながる研究を行っています。基礎から応用まで、幅広い視野で研究を展開しています。リチウム2次電池やスーパーキャパシタは、電気自動車の駆動用電源に利用されようとしています。蛍光性のナノカーボンは、次世代のバイオイメージング材料などへの応用が期待されています。フッ素ガスは、環境にやさしく、省エネルギーの半導体用クリーニングガスとして実用化が強く望まれています。ナノカーボンを通じて環境・省エネ技術に貢献し、日本の命運を握るサイエンスを自ら切り開きませんか?研究室に所属する学生の多くが、大学院へ進学します。化学系企業、特にカーボン材料、電気化学、フッ素化学に関係する企業への就職が多いです。教員や公務員を目指す人もいます。服部義之准教授千葉大学理学部産学官連携研究員、信州大学繊維学部講師などを経て現職。カーボン科学と無機フッ素化学の基礎研究。ナノカーボンを電極材料および吸着材料へ応用研究。光るナノカーボン。蛍光性ナノカーボンの合成に成功した。イメージング材料などへの利用が期待されるポーラスカーボンナノシートの合成に成功。キャパシタや高出力リチウムイオン2次電池用電極として期待される応用化学課程化学・材料系研究から広がる未来卒業後の未来像渡辺研究室印刷によるマイクロ化学チップの作製渡辺研究室では、マイクロ化学チップを印刷で作製する技術の開発を行っています。マイクロ化学チップは、化学・生化学的な合成や分析を小さなチップ上で行う装置で、一般には半導体の微細加工技術に類似した方法で作製されます。しかしながら、このような方法では、多品種少量生産に向かないなどの問題もあります。渡辺研究室では、マイクロ化学チップのエンドユーザーが自らチップの設計をし、自ら作製できるよう、インクジェットプリンターを利用してマクロ化学チップを作製する技術の開発を行っています。プリンターは、文字や写真を印刷するのによく用いられますが、もっと色々なことに使えると考えています。渡辺研究室ではマイクロ化学チップをインクジェットプリンターで作製する技術の開発を行っています。まだ、初歩的な段階なので、将来的にモノになるかどうか(実用化されるかどうか)現時点では分かりませんが・・・。卒業研究の内容が、卒業後の仕事に直接的に役立つとは考えておりません。世の中には面白い分野が沢山あるので、卒業研究の内容にこだわらず、自由に仕事を選んで欲しいです。渡辺真志准教授学部の卒業研究および大学院修士課程では有機合成化学に関する研究を行いました。その後、紆余曲折を経て、現在は、高分子化学および化学工学に関係する分野を専門としています。マイクロ化学チップで2種類の液体を混合しているところマイクロ化学チップで油-水界面を通して抽出を行っているところ応用化学課程化学・材料系研究から広がる未来卒業後の未来像有機溶媒水水

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