2013繊維学部研究紹介
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倪研究室新材料:ナノ複合材料から多機能材料まで軽量、高性能、節能製品の開発と応用倪(に)研究室では、スマート材料、ナノコンポジット、複合材料構造の開発と最適設計、材料の物性評価、材料システムのヘルスモニタリングなどの研究を行っています。また、バイオミメティクス手法による材料開発も行っています。主要な研究内容は、①スマート材料の開発と応用、②ナノコンポジットの開発と応用、③防音材の開発と応用、④材料・構造物のヘルスモニタリングとその関連技術の確立、⑤バイオミメティクス材料開発、⑥材料の耐久性評価、⑦超音波による材料の物性評価、⑧多機能材料の創成と評価。倪研究室では、航空宇宙や自動車用途の複合材料、機能性材料を研究開発し、また材料・構造体の評価、計測などの研究を行っています。近年の節能、地球環境資源保護の観点からも、材料の軽量化、高性能化、機能化が益々要求されています。学生諸君には、自らで実用的な新材料や遊ぶ心の材料構造体を設計でき、ナノスケールにおける材料の多機能化とスマート性能を創成できます。卒業生は、自動車など輸送関係の企業、機械、精密機器、電気機器関連企業など広範囲な分野で活躍しています。学部生の多くは、修士課程に進学しています。本人の独創性と創造力を伸ばすことを指導の目標として日ごろ心がけているそうです。倪慶清教授京都工芸繊維大学で専任講師、准教授を経て2005年4月より現職。研究分野は、複合材料工学、力学、多機能材料の開発と応用。ナノ複合材料のTEM写真座屈損傷及び音響放射信号の検出シリカ粒子径約10nm構造体の変形予測形状記憶材料の通電加熱による(シミュレーション)形状回復及び自己修復機能機能機械学課程機械・ロボット学系研究から広がる未来卒業後の未来像 00.250.50.75100.250.50.75100.000010.0000200.250.50.751サイズW3cm×H2.65cm配置位置横0.5cm、縦7.42cm姫野研究室エネルギーから環境まで、産業の基盤を支え、未来を拓く熱・流体工学の研究発電所では、石油など化石燃料を燃やし蒸気タービンを利用して電気エネルギーに変換していますが、燃焼エネルギーの60%は海に捨てています。この変換効率を上げるためには、エネルギー変換システムやタービン等の要素技術の開発が必要です。また最近は発電を消費地で行うことによって、これまで捨てていた熱エネルギーを給湯に利用して利用効率を高める技術が考えられています。姫野研究室では、こうした高効率なエネルギー変換・利用技術に関して研究を行っています。また最近深刻な環境問題の一つである環境汚染ガスの浄化に関しても研究を行っています。姫野研究室では、上記分散型エネルギーシステムに必要な高効率蓄熱システムの開発やヒートポンプの研究、さらに新たに開発した新材料の熱設計に必要な熱物性値の測定法の研究、高性能断熱材の開発など、産業・社会の基盤にかかわる重要な技術開発を行っており、研究に携わっている学生も活発に学会発表を行うなど未来を切り開く気概を持って充実した研究生活を送っています。日本経済を牽引する重電・重工・自動車産業において中心となるのは、発電設備に代表されるエネルギー機器やエンジンの設計・製作に携わる熱・流体工学の技術者。こうした分野以外にも卒業生は広く製造業で活躍しています。姫野修廣教授東京工業大学大学院修士課程を修了後、東京工業大学工学部助手を経て、1989年より信州大学繊維学部に。研究分野は、エネルギー変換・要素技術、蓄熱技術、熱物性測定技術、環境浄化技術等の熱流体工学。工場やごみ集積施設から排出される粉塵・環境汚染ガス・悪臭成分を瞬時に取り除く高性能環境浄化装置を開発サイズW7.5cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦2.5cm発電所のタービンの性能解析で重要な翼周りの流れを数値解析機能機械学課程機械・ロボット学系研究から広がる未来卒業後の未来像衝撃波分子振動緩和領域タービン内や宇宙船大気圏再突入で重要な衝撃波背後の伝熱解析

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