2013繊維学部研究紹介
14/64

森島研究室快適な衛生環境づくり。セルフケア用品『マスク』にますますの期待!森島美佳テニュアトラック助教室蘭工業大学工学部中核的研究機関研究員、岐阜市立女子短期大学助教を経て、2010年より現職。研究分野は、繊維製品機能設計工学、繊維工学。マスクを着用した時の赤外線熱画像。測定した温度分布から、マスクと顔面との間に隙間が形成されていることがわかります日常生活では咳、くしゃみ、会話などの口の開閉動作が伴います。動作解析により、母音発音時のマスクのずれ量を測定しています先進繊維工学課程繊維・感性工学系研究から広がる未来卒業後の未来像身近な衛生用品であるマスクは、花粉用、風邪用、ウィルス用などの用途に応じて、様々なものが市場に出回っています。ごく最近では、機能性だけでなく、審美性も注目されるようになり、さらに多くの種類のマスクが開発・展開されています。色々な工夫が施されてはいるものの、マスクに対する満足度は、まだまだ低い現状があります。なぜ、十分な満足が得られないのでしょうか?研究室では、そんな疑問を解明しながら、着用者個人が、十分な効果と満足を実感できるマスク開発を目指しています。素材開発から行うため、実態調査から着用実験などに取り組んでいます。多種多様な物質の吸着性、耐薬品性、堅牢性についても検討していくことによって、化学物質過敏症用マスクや管理衛生用マスクなどさらなる用途拡大が期待されます。また、マスクだけでなく、クリーンルームなどで着用する作業服や汚染物質などから身を守るための防護服など、衛生環境づくりへの貢献の場が沢山あります。卒業生はまだ出ておりませんが、実験やデータ解析の知識や経験を、モノづくりの現場で総合的にいかしていくことを期待します。将来、衛生メーカーや繊維関連業界などでの活躍が考えられます。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です