2012環境報告書
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2-5 環境保全活動■ 実験系排水貯留槽の清掃実施 工学部環境委員会では、環境保全活動の一環として各学科や実験棟に設置されている実験系排水の貯留槽の清掃を実施いたしました。 工学部の各建物から排出される排水は、日常生活により排出される排水だけでありません。学生実験や研究に化学薬品を使用しているため、実験器具の洗浄により排水に薬品が混ざる可能性があり、実験室からの排水は生活排水とは別系統で常時、pH値を監視しています。 排水は各建物に実験系一次貯留槽(11ヶ所)がありその全ての水を実験系二次貯留槽に集め、その後、生活排水と一緒に最終放流口から長野市の下水に流しています。 この実験系排水については、毎月、下水につながる最終放流口で水素イオン濃度(pH)をはじめとして、10項目の検査を行い、自主基準を守っているか確認しています。また、年2回(5月と11月)は40項目にわたり分析を行い、下水排除基準を守っているか確認を行っています。あわせて、全ての建物に設置されている実験系排水の貯留槽の水質についても、年2回、10項目の検査を実施しています。 例年は排水管の高圧洗浄を行うことにより管理してきましたが、今回、全ての貯留槽に溜まっている排水の回収と槽内の清掃を実施いたしました。もちろん、清掃を実施する前には槽内の堆積物の成分分析を行い、法規制値を超えるようなものが堆積していないか確認を実施いたしました。清掃作業中に作業員から、槽の中で魚が泳いでいるとの報告がありました。実験系排水貯留槽には食物などは流していない為、何を食べて生きているのだろうと疑問に思いましたし、工学部の排水は魚が生きていけるほどきれいな排水を流していると再確認ができました。 また二次貯留槽の周囲のフェンスおよび天板も新しくしました。 今後も工学部から排出される実験系排水の適切な管理を行うこととあわせて、貯留槽の定期的な清掃も実施していきたいと思います。■ グリーン調達について 本学では、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)の規定に基づき、2011年度も特定調達品目について、100%の調達を推進するため、本学Webに調達方針を公表して取組んできました。これによりグリーン調達は、2011年度も100%の調達率を達成しました。実験系排水貯留槽の清掃清掃後の実験系排水貯留槽内部新しくなった二次貯留槽のフェンス安全のため天板はクサリをかけて施錠40

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