2012環境報告書
23/52

日程:2012年2月25日(土)~3月4日(日)田中 清 教授信州大学 工学部 電気電子工学科情報通信2月25日 長野→成田→ミュンヘン→ベニス2月26日 ヴェネチア市内研修2月27日 ベニス カ フォスカリ大学、カフォスカリ校訪問2月28日 パドバ大学、ヴェネチア市役所訪問2月29日 ラルデレロ地熱発電訪問3月 1日 ローマ大学・トルベルガータ校訪問3月 2日 イタリア国立先端技術エネルギー研究所 (ENEA)訪問3月 3日 ローマ→ミュンヘン3月 4日 成田→長野着※学年は研修時 ◎がリーダー、○が副リーダーこの94%という数字は何を示しているでしょうか。これは、2011年にイタリアで行った原発の是非を問う国民投票で原発反対票の割合です。それだけでなく、もう一つ意味を持っています。それは、再生可能エネルギー発電施設をもつ市町村の割合です。この数字だけ見ると、イタリアは、国民の殆どが原発に反対していることが分かります。しかし、ベニス カ フォスカリ大学で交流した学生達に同じアンケートを取ると、7人中3人しか反対ではなく、国民投票の結果と異なりました。イタリアでは、1990年に国内の原発全4基が閉鎖しています。しかし、スイスやフランスからの輸入電力に頼っているのが現状です。フランスは原発推進国であり、輸入電力に頼っていることで、原発から脱却出来ないでいる構図になってしまうのです。学生の意見としては「エネルギーの輸入は税金の無駄使いなので、今の状況では国内の原発に頼らざる得ない」という内容でした。お金などの問題ではなく、問題の本質として原発の危険性についてもっと議論する必要があると感じました。地熱発電はイタリア発祥の発電システムです。化石燃料を必要とせず、排出される温室効果ガスも火力発電よりクリーンであることから近年注目されています。また、安定した供給を見込めるということも長所と言えます。しかし一方で、その地点毎に水量が限られているのでいつか枯渇してしまう、ということや、表層度を汚染するという欠点も挙げられます。課題は多くありますが、地熱発電は日本でも見直されています。地質学を専攻しているので、イタリアに地熱発電の原点を見に行ったということを生かして、今後の研究などに役立てていこうと思っています。加藤 倫平)年3部学理( んさ世界で初めて地熱発電が行われたラルデルロ地熱発電所イタリアのエネルギー事情地熱発電プトラ大学(マレーシア)訪問団01REPORT原子力発電と地熱発電引率教員:田中 清(工学部・教授)セクレタリ:西沢 啓子(工学部・学務係)◎加藤 倫平(理学部2年)〇平野 瑞木(人文学部2年) 福西 翔吾(教育学部3年) 上田 彬央(工学部1年)1989年に防衛大学校理工学研究科を修了。1992防衛大学校情報工学科助手。1995年より信州大学に勤務2006年より現職。多目的最適化、画像・映像処理、情報セキュリティ、スマートグリッドTOPICS2012年7月1日~7月8日、プトラ大学(マレーシア)から准教授と講師、学生4名の計6名の訪問団を受け入れました。昨年3月、本学の環境教育海外研修の一環でマレーシアを訪れた際、同大学にはたいへんお世話になりました。今回は、昨年とは逆に、本学の環境マインドの取組を見学していただき、学生を中心とした国際交流を深めました。本学の環境マインドの取組の中で、プトラ大学の学生が特に印象に残ったのは、エコキャンパスカードやごみ分別の徹底、自転車利用とのこと。環境ISO学生委員会が毎年参加している全国大会に関して、今後さらに国際交流企画や国際大会につなげられないかとの意見もありました。後日、プトラ大から今回の研修報告(レポート)を送っていただく予定です。最後に、今回の訪問団受け入れにお力添えをいただ)郎太謙沢金 員教務兼ータンセ進推ドンイマ境環 構機育教学全( 。すまげ上し申礼御に々方たい信大NOW76号より22

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です