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2 本学は平成23年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業」に採択され、信州大学女性研究者支援室“SuFRe”を中心に男女共同参画の推進に取組んでおります。SuFReでは、女性研究者がその能力を最大限に発揮できるような環境整備を目指して、5つの取組みを進めておりますが、そのひとつに相談体制の確立があります。女性研究者が少なく、キャンパスが分散している本学では、女性研究者同士の情報交換が難しく、同じキャンパスであっても会話のチャンスがないのが現状です。特に若手の研究者にとって、ライフイベントと研究・教育の両立、研究の継続、研究費の獲得などの情報の共有がしにくい状況です。また、女子学生についても、将来の研究者としての自分がイメージできる環境とはいえません。 そこで、SuFReでは、相談窓口の設置と共にメンター制度を始めることにしました。メンターとは、「信頼のおける助言者」であり、メンターとメンティ(メンタリングを受ける人)との信頼関係を通じて、メンティの発達を支援するものです。女性研究者支援の実践的方法として、若手研究者や大学院生が気軽に相談できる制度を目指しています。メンタリングは、企業の人材育成や青少年問題等への対応として注目され、大学においても様々なプログラムが開発されています。 メンターには女性教員だけでなく、男性教員もなれます。メンターになって、信州大学の若手育成に貢献いただけると幸いです。本制度は文部科学省の支援事業の一環であることから、当面は、若手および新任の女性研究者、女子大学院生を主対象として運用していきながら、充実を図っていく予定です。本制度を導入することで、女性研究者の研究・教育活動の継続・充実、女子学生のキャリア形成が推進されるものと思います。 みなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。平成24年12月信州大学女性研究者支援室長学長補佐教育学部教授ごあいさつ松岡 英子スフレ

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