agriculture2012
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食料生産科学科は農学コースおよび動物生産学コースの2つの分野で構成されています。 農学および動物生産学コースの各教員が多彩でユニークなテーマを展開しています。専攻研究は、各教員の指導のもとそれぞれのテーマにしたがって卒業論文にまとめます。食料生産科学科で行われている研究内容の一部をご紹介しましょう。8Department of Food Production Science飼料畑では生育初期の雑草発生が大きな問題となっています。雑草学研究室では、除草剤の投入を減らす目的で耕種的防除によって埋土種子を減少させ、雑草発生を抑制する栽培技術に関する研究を行っています。イネ、ソバ、ダイズなどの作物の生産性、品質やストレス耐性を高めるため、携帯型光合成測定装置(1)での光合成測定、土壌養分の分析、電子顕微鏡による組織観察(2) などを行っています。地上に産み落とされた直後の鶏受精卵中で発生する初期胚から、多能性を持つ幹細胞を採取します。写真右は、この幹細胞を混合し作出された3種間(白色羽装を持つ白色レグホン種、褐色羽装を持つロードアイランドレッド種、黒色羽装を持つウコッケイ種)キメラ雛です。キメラ雛は順調に成育し、性成熟後には生殖能力も持ちます。(写真左)ニワトリの眼窩にはハーダー腺と呼ばれる器官があります。ニワトリのハーダー腺は免疫グロブリンを産生し(写真左、赤:IgA、青:IgM、褐色:IgG)、感染症などから動物を守ります。この腺組織は、豊富な自律神経(写真右矢印:酸化窒素作動性神経)の供給を受けています。様々な生体現象を形態学的な側面から解明しています。動物全体の代謝活性の動きは個体レベルで調べなければ判りませんが、これは労力のかかる作業です。写真は動物のエネルギー代謝を個体レベルで測定する装置の一部で、労力軽減のためコンピューター制御されています。農学コース動物生産学コース 環境に調和した持続的な農業と安全な農産物の生産を目指し、生態機能の解析と利用、農業経営や生産物の流通機構の改善、作物・果樹・蔬菜・花卉等の多様な有用植物を対象とした育種・繁殖、生産・利用・品質向上技術の開発、地域資源の有効活用等に関する課題について、フィールドワークとラボワークの両側面から教育と研究を行っています。 農業経営学研究室、食料生産経済学研究室、植物病理学研究室、雑草学研究室、土壌生物学研究室、植物栄養学研究室、作物学研究室、果樹園芸学研究室、蔬菜園芸学研究室、花卉園芸学研究室 環境に調和し、安全・安心で持続的な家畜生産と理想的な野生動物との共存を目指し、分子生物学、生化学、生理学、遺伝学、生態学などの生物学の基礎研究を基盤として、産業動物や野生動物の生体機構、生理機能、栄養・飼料、育種・繁殖、行動管理に関する課題について、フィールドワークとラボワークの両側面から教育と研究を行っています。 動物生体機構学研究室、動物栄養飼料学研究室、動物行動管理学研究室、動物生理学研究室、動物発生遺伝学研究室

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