agriculture2012
7/28

Educational Projects6 地球温暖化などの環境問題は、今すぐ行動しなければ取り返しがつかなくなることが確実な状況になってきました。環境問題の解決力が、今後の社会の継続・発展力なのです。環境問題に積極的に取り組む人材養成を目指した信州大学の「環境マインドをもつ人材の養成」プロジェクトが、文部科学省の特色ある大学教育支援プログラム(特色GP:平成16~19年度)に採択されました。特色GPの終了後も、信州大学は全学で省エネ・省資源、資源リサイクルなどを推進し、環境ISO14001認証取得のエコキャンパス構築を進めています。農学部は2006年11月にISO14001認証を取得し、さらなるエコキャンパス活動を進めています。 農学部ISO学生委員会は農学部ならではの活動として間伐材の利用について活発に取り組んでいます。間伐作業を自分達で行い、掲示板やプランターを製作し、現在では地域まで活動範囲を広げています。 また、農学部環境委員会が制作したビデオ「信州の里山から私たちの生活と環境を考える」が、2012年5月、第2回森林環境教育映像祭の短編部門で銀賞を受賞しました。 「大学は美味しい!!」フェアは、全国各地の大学が開発・販売を手がける大学ブランド食品や、地元メーカーと協力して開発した食品を展示・販売するもので、2008年から東京の新宿高島屋で開催されており、毎回、大変な賑わいとなっています。2011年3月には大阪高島屋でも開催されました。信州大学農学部は初回から毎回参加し、リンゴジャム、ナイヤガラ(ブドウ)ジャム、はちみつ、山ぶどうワインなどを出展・販売して、好評を得ています。 出展した製品は、原料農産物の品種改良や栽培、加工、さらに製品の成分解析や機能性分析などで農学部が開発に関わった自信作です。しかし、消費者に評価されてこそ真の自信作となります。消費者の声を聞くことが、よりよい製品開発にもつながります。また、農作物の栽培技術と新品種の開発や食品の加工と開発は、「生産から販売まで」のすべての過程を意識し、見通した上で行わなければうまくいきません。このような観点から、製品のPR・販売には学生も参加しています。 「お客さんから評価を直接聞ける」場は、学生にとってとても重要で刺激的なもので、最も効果的・実践的な学びの場です。今年のフェアには12人が参加するなど、これまでの通算で42人の学生が参加しました。料理評論家の服部幸應さんに批評を求める農学部生(新宿高島屋)新宿高島屋での「大学は美味しい!!」フェアの様子「大学は美味しい!!」フェアで生産品を自らPR・販売

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です