agriculture2012
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Educational Projects5教育・研究の取り組み■教育・研究プロジェクト 中山間地域は国土の2/3を占め、農業生産の約4割を担っています。食料自給の観点をはじめ、自然環境、国土保全、特に災害防止等の観点等からも重要な位置を占めています。長野県の4,500余の農業集落の大部分が中山間地域に存在し、豪雪地域、地すべり地域、急傾斜地域など中山間地域を特徴づける全ての形態を有しています。これら地域では、このような自然環境における厳しさと、過疎化・高齢化の中での農林地の荒廃化、災害・獣害発生等の問題が加わり、活性化を阻害する要因がさらに増加している状態にあります。中山間地域の再生・持続モデル構築のための実証的研究-アルプス山麓山村からの発信-<文部科学省特別経費・研究プロジェクト>大学と自治体が一体となり、下記の3つのステップで研究を進め、中山間地域の再生・持続モデルの構築を目指します。1)獣害に対応する森林技術と土地利用技術の関連2)水系連続性の中での森林整備と棚田整備の関連3)伝統的作物による食文化と土地利用技術の関連4)新たな担い手と農地整備技術などの検討を行い、まずは研究のステップⅡ段階へむけた総合的研究を進めています。本プロジェクトは農学部の教員を中心として、工学部、人文学部など他学部の教員と連携して進められています。平成23年度4月現在、コアサイトとよぶ研究実証地を県内外4カ所に設け、地域行政・住民とも共同しながら地域の実態把握と地域資源や従来技術の評価・検討を実施し、新たな総合化技術の構築を目指します。研究成果は、全国に発信するとともに、対象集落への還元や政策への提言等を行い、中山間地域の再生・持続に資することを目指しています。各コアサイトでは、Ⅰ 地域特性や地域文化等の把握・評価および 各種問題の発生構造の検討Ⅱ 地域環境を形成してきた在来技術を踏まえ、社会変化 に対応した新たな技術開発と分野間の総合化Ⅲ 再生・持続のためのモデル構築による実証的研究再生・持続モデル構築への3ステップ

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