agriculture2012
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食料生産科学科森林科学科応用生命科学科 私は森林の生態学的研究を志し、信州大学農学部森林科学科に入学しました。本学部は信州の豊かな自然に囲まれており、演習林も近く、存分に調査・研究に打ち込むことができます。しかし、研究フィールドは長野県内に限りません。私の卒業論文は、伊豆諸島南部の御蔵島において、有用樹種であるツゲの食害を題材としました。その他、北海道東部ミズナラ天然林の動態調査、40年以上の長期にわたり行われてきた、木曽ヒノキ天然林の再生技術に関する調査などにも参加し、多くの貴重な経験を積むことができました。 現在は修士課程に進学し、森林保護に関する研究を行っています。中央アルプスの懐で、みなさんも充実した学生生活を送りませんか。 私は地元の農業高校で畜産学を学び、ニワトリの研究をしたいと思い、農学部に進学しました。ウシやニワトリなどの動物達との触れ合いを通じて専門的な勉強ができ、4年生で行った、ニワトリの生殖細胞に関する研究が評価されて日本家禽学会優秀発表賞を頂きました。現在は、その研究をさらに進めて、ニワトリの品種改良や希少鳥類の保全に役立てようとしています。切磋琢磨し、成長しあえる友人にも恵まれ、毎日が楽しく充実しています。豊かな自然は、その全てが学びのフィールドです。信州の雄大な自然を活かし、私たちの命を支える「食」を科学することができるのは、信州大学農学部の大きな魅力です。皆さんも、ここで充実した学生生活を過ごしてください。 私は生物が好きで、特に植物のことをもっと学びたいという気持ちから農学部への進学を希望していました。その中でも、たくさんのフィールドを持つ信州大学を選びました。在籍していた作物学研究室では、3年に渡ってダイズの発芽生理を研究し、大きな経験となりました。この経験は、現在の開発という仕事にも大きく生かされていると感じます。先生方には暖かいご指導をいただき、自分の視野を大きく持つことの大切さに気づくことができました。実家の兵庫県からは遠く離れてしまいましたが、大学生活は大自然とたくさんの友人に恵まれ、楽しく過ごすことができました。 信州大学は自然に囲まれ、様々な特色のある農村・山村がある長野県にあります。キャンパスは演習林に囲まれ、立地条件を生かした講義や実習が行われています。また、地域に密着したサークル活動も多く、気軽に色々な経験ができます。学内の活動だけでなく、少し足をのばせば地域特有のお祭りやイベントにも参加できます。私はこの様な活動を通して多くの視点から里地里山の抱える課題を考え、学びました。さらに、キャンパス内外での活動を通し、信頼できる人間関係も作れました。大学生活で得たこれらは本当にかけがえのないものになっています。 皆さんも是非、この恵まれた環境の中で充実した学生生活を送り、自身にとって大切なものを見つけてください。矢川 健太(やがわ けんた)森林科学科 平成24年3月卒業大学院農学研究科修士課程1年在学飛田 啓輔(とびた けいすけ)酪農学園大学 平成13年3月卒業農学研究科修士課程 平成17年3月修了総合工学系研究科博士課程 平成22年3月修了株式会社キティー勤務宮原 大地(みやはら だいち)食料生産科学科 平成23年3月卒業大学院農学研究科修士課程2年在学 私は、大学生活の4年間に自分なりの誇りを持っています。その一番の理由は心から信頼できる仲間と出会えたからです。悩んだ時もつらい時もみんなの頑張りを見て、励まされました。みんなとは、一生お互いを高めあえる存在であり続けたいです。 大学院進学を決めた理由は、心から尊敬する研究指導の先生、先輩、同期と出会え、この環境で自分を高めたいと思ったからです。今は、この恵まれた環境で研究できることに感謝し、多種多様な抗生物質を生産することで知られる放線菌について研究しています。これからは、学会発表などで経験を積み、広い視野を持つことで人間的にも成長したいです。皆さんも、大学生活をかけがえのない時間にしてください。 現在、中国では機能性食品が注目されています。機能性食品分野で世界トップクラスの実績を誇る日本で学びたいと願っていた私は、3年前に思い切って日本に渡り、日本語学校に通いながら、機能性食品を研究している大学研究室を訪問しました。そうして巡り会ったのが信州大学機能性食料開発学専攻です。現在、有用細菌から取り出した機能性成分の生体調節作用を動物実験で調査し、さらに細胞分子レベルで作用メカニズムを解析しています。エネルギッシュな先生とユニークな仲間達に囲まれ、知識と研究技術だけでなく、人間的にも成長していると感じています。将来は、信州大学で学んだことを活かし、中国食品産業の発展に貢献したいと思います。 機能性食品の研究開発の仕事に携わりたく、退職して機能性食料開発学専攻に入学しました。在学中は、機能性食品の基礎から商品開発の考え方まで幅広く学べました。企業の最前線で働く研究者(連携講座客員教授)の実践的な講義は特に魅力的でした。学科の垣根を越えた多様な友人と巡り合えたことも有意義でした。 修士課程修了後、現在の会社に入り、総合工学系研究科博士課程社会人大学院生として修士時代の研究室に籍を置き、学位取得しました。在学中の研究成果で日本酪農科学会研究奨励賞を受賞することができました。現在は会社に戻り、在学中に得た研究成果や知識を活かして機能性食品の研究開発に従事する充実した生活を送っています。王 叶沁(Wang Yeqin)福州大学(中国) 平成22年6月卒業大学院農学研究科修士課程1年在学岩川 千紘(いわかわ ちひろ)農学部応用生命科学科 平成23年3月卒業大学院農学研究科修士課程2年在学 私は企業の「ものづくり」の最前線で活躍されていた教授の講義に惹かれ、うま味成分であるグルタミン酸をつくるコリネ型細菌の研究を行う研究室に入りました。この細菌はグルタミン酸以外にも水溶性物質から非水溶性物質まで、多種多様な物質を生産することで知られる有用微生物で、世界中で活発に研究されています。研究室では、微生物の培養や遺伝子操作などの実験、ミーティングや雑誌会での先生や仲間との議論を通して最先端の研究活動に携わったことで、より実践的な研究開発を学ぶことができました。今の仕事では相手にする生物は異なりますが、ここで学んだことを糧に「ものづくり」の現場で試行錯誤を繰り返す日々を送っています。塚本 修平(つかもと のぶよし)農学部応用生命科学科 平成22年3月卒業大学院農学研究科修士課程 平成24年3月修了ホクト株式会社勤務久保 摩希子(くぼ まきこ)農学部食料生産科学科 平成21年3月卒業大学院農学研究科修士課程平成23年3月修了キング醸造株式会社 生産管理部管理開発課勤務増田 恋女(ますだ こいこ)森林科学科 平成24年3月卒業国道交通省中部地方整備局岐阜国道事務所調査課勤務3大学院機能性食料開発学専攻

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