agriculture2012
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大学院農学研究科■修士課程Graduate School15 森林科学専攻は、物質資源や生物資源、環境資源としての森林の多様な機能を解明するとともに、山岳、山地・森林地帯、農山村を含む地域の環境や生産基盤の整備・保全、造成・利用や文化形成にいたるまでの、多元的、総合的な教育・研究を展開しています。これらの教育・研究を通して高度専門職業人の育成を目指しています。森林科学専攻構内演習林・ヒノキ人工林での植生調査森林の機能として「土砂流失の抑止」、「水源涵養」、「生物多様性の保全」があげられます。これら機能において、高木のみならず森林の下層に生育する低木や草本も重要です。種組成や密度、被覆度などを計測し、林内環境との関係を研究しています。高温セット法で乾燥したスギ柱材の接合試験高温セット法により人工乾燥させたスギ心持ち柱材の柱脚部の接合性能についての実験で、水平方向に力を加えて、その強さや変形を調べています。このような実験は、木造住宅の耐震性に関係しています。手良沢山演習林における流量観測森林には洪水を防ぎ渇水を緩和する機能(水源涵養機能)があるとされています。この森林の水源涵養機能を定量化し検証する目的で、演習林内の渓流に流量観測施設(量水堰)を設置し、長期観測を行っています。野辺山演習林における毎木調査野辺山演習林には希少植物のサクラソウが自生しています。サクラソウ群落の保全を検討する基礎データとして、上層の森林群落の毎木調査を行い、個体群構造を把握します。より高度で専門的な講義(特論)、演習、実験実習を行っています。森林環境系の講義森林生態学特論、森林環境学特論、治山砂防学特論、森林管理政策学特論、森林経営利用学特論、木材理学特論など田園環境系の講義農村計画学特論、地水環境学特論、流域保全学特論、緑地計画学特論、緑地生態学特論など大学院の講義科目

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