agriculture2012
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食料生産科学専攻は、環境保全に立脚した持続的食料生産の発展を目指し、バイオサイエンスを農学に取り入れた革新的な食料生産技術体系を確立するための理論の構築と技術の発展に努め、かつこれに寄与する高度専門技術をもった人材を養成することを理念としています。そのために必要な教育を実践し、創造的な研究を行っています。食料生産科学専攻Graduate School大学院の講義科目地域の未利用資源の食料生産への多段階活用長野県はリンゴとキノコの生産が全国有数ですが、リンゴジュース粕とキノコ廃培地は捨てられていました。このような未利用資源の多段階利用を研究しています。(リンゴジュース粕でキノコ培地を作り、キノコ栽培後の培地は加工して牛の飼料にします)新しい形質を有するリンゴの育成とDNAマーカーの検索栽培管理作業がしやすい「カラムナー」と呼ばれる性質を導入するとともに、果肉まで赤い新しいリンゴ品種を作出しています。また、これらの形質をもつ系統をDNAマーカーを利用して早期に選抜できる方法を研究しています。植物-共生微生物相互作用の解析ほとんどの植物の根には共生微生物が感染しています。共生微生物が感染することで、植物は土壌中の無機養分を効率よく吸収することができます。共生微生物の機能を利用した環境負荷の少ない作物生産を目指し、共生の機能を遺伝子や細胞、個体レベルで解析しています。行動学的手法によるウシ気質(性格)分析人間と関わる動物(家畜や最近では野生動物も)の生活環境は、私たちが責任を持つ必要があります。そんな彼らの立場を理解する方法の1つが行動学です。動物の行動から、彼らが何を欲求しているのかについて知ることができます。ストレス応答の組織発達における役割の精査ストレスは家畜生産においても重要です。生体がストレスから回復するための機構が、骨格筋・脂肪組織などの発達を亢進する効果を与えているという知見から、分子生物学的観点より主に培養細胞を用いて解析しています。より高度で専門的な講義(特論)と実験実習を行っています。脂肪細胞蛍光を用いた脂肪蓄積の定量骨格筋筋分化時のストレス応答の活性分子生物学的な解析実験14食料生産科学特論Ⅰ・Ⅱ生産環境管理学特論植物資源生産学特論動物資源生産学特論食資源利用学特論植物資源生産学特別実験実習動物資源生産学特別実験実習 など

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