agriculture2012
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自然と人が共生する持続的社会を創造する 21世紀は持続的社会の創造の時代です。環境の保全と修復、生命科学や食料生産などの分野で新しいテクノロジーが求められています。「自然と人の共生」を根本とする農学こそ、21世紀社会を支えるテクノロジーを生み出せるのです。大学院とは? ―未知への道を探る冒険旅行- 大学を卒業後、さらに詳しく学ぶ場で、大学と大学院の違いは「学び」の中身です。大学院での「学び」は、授業や教科書・専門書で勉強するということに留まりません。「なぜだろう?」、「新技術を開発したい」、「新品種を作って生産や品質を向上させたい」といった、教科書などには答えややり方が書かれていない「未知へのチャレンジ」です。未知へ近づく道は決まっていません。また誰にもはっきりとは見えません。情報や実験・調査データなどを駆使して、未知への道を探る冒険旅行が大学院での「学び」です。あなたの前に道はなく、あなたの後に道ができます。エキサイティングな冒険旅行を是非楽しんでください!未知への冒険旅行は人を大きく成長させます。専門・研究職での就職を考えるなら 大学院での「学び」は、理科系ではとても重要なことと考えられていて、企業等への就職の際には、研究・開発などの能力があると評価され、専門性が高い職種で採用されやすくなるため、「やりたいことができる就職」の可能性を高めたり、初任給が高く設定されたりするなど、一般に有利となります。国の試験研究機関の研究職や大学教員として採用されるには、大学院博士課程を修了し、博士号の取得が必要です。修士課程と博士課程って? 大学院には「修士課程(2年制)」と「博士課程(3年制)」があり、修士課程では多くの企業等が求める、専門的能力と自ら課題を設定し解決する能力(いわゆる「指示待ち」ではない能力)を鍛えます。博士課程は、自立した研究者になれる研究能力を養成します。どちらも、研究テーマにそって実験や調査をしながら、指導教員との議論や学会での研究発表などを通じて研究の質を高め、学位論文を完成させます。学位論文の審査に合格すると、それぞれ修士号と博士号の学位が授与されます。大学院農学研究科■修士課程Graduate School13

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