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山岳科学教育プログラムの概要

「山岳科学」とはどのような学問分野か?

様々な要因による山岳環境の変化および人間の営みとの関係を総合的に探求し、山岳環境と人間生活の持続可能な関係を確立する学問分野です。

山岳科学が関連する分野

信州大学では、山岳地域の教育・研究や地域貢献のこれまでの実績を生かし、理学分野・農学分野・工学分野を基盤として、山岳環境問題を生物圏・地球圏・人間圏から多面的に捉え、実際的かつ臨床的に対処し、問題解決を成し遂げる人材を育成します。

修了生の活躍の場

山岳域を抱える県、地方自治体、林野庁・環境省・国交省等の省庁関連機関、環境コンサルタント・アセスメント系企業など

教育プログラムの履修

山岳科学に関する科目

幅広い基礎知識と高度かつ先端的な専門知識・技能を習得し、フィールド調査ほか実践的な技能を身につけつつ、異分野共同の学際的視点から山岳環境課題を解決できる能力を育成するため、所属専攻の修了要件を満たした上で、山岳科学教育科目と山岳科学に関する科目群からの履修が必要です。

  1. 山岳科学教育科目:山岳科学概論A・B、山岳フィールド実習A・B
    • 山岳科学概論では、様々な分野の専門家から山岳環境に関わる諸課題を系統的・網羅的に学び、幅広い基礎知識と俯瞰的な理解力・思考力が習得できます。
    • 山岳フィールド演習は、4大学が有する教育研究拠点を主なフィールドとして実施され、山岳科学では必須ともいえる野外調査技能が習得できると同時に、状況判断力やデータ分析力を養うことができます。信州大学では附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)や乗鞍・上高地ステーションなど多くのフィールドがあります。
  2. 山岳科学に関する科目群:生物圏・地球圏・人間圏の各領域における科目群
    • 各領域における専門科目群では、領域の特定分野において高度な専門知識や技能を習得でき、複数領域の科目を横断的に履修することで学際的・応用的な想像力や課題発見力を養うことができます。
    • 所属する専攻や大学の枠を超えた科目履修が可能です。

修士論文研究指導に関する方針

  1. 山岳域における諸課題の科学的理解や、具体的解決に資するテーマが適切に設定されているか。
  2. テーマに関する既存研究や、関連の施策、政策等も含めた社会的背景が十分にレビューされ、当該テーマの独自性・重要性が明確に示されているか。
  3. 得られた成果に関し、検証可能なデータや一次資料等をもとに、必要十分な論理的記述、解析、考察が行われ、問題解決への可能性が示されているか。

各学生に対して主指導教員1名と副指導教員2名(うち1名は他大学の教員を含めることが出来る)を組織し、複数教員・大学間連携による指導体制を行います。
4大学連携山岳科学学術集会において修士論文研究に関する報告を行います。幅広い視点による指導やアドバイスを受けると共に、他大学の学生の研究に触れることにより幅広い知見を得ると共に交流を深めることが出来ます。

プログラム履修の登録

プログラムを履修するにあたり、集中講義・演習の受講をはじめとする各種連絡を行うために事前登録が必要です。所属専攻の学務係において登録を行ってください。