• 受験生の方へ
  • 医師の方へ
  • 企業団体の方へ
  • 卒業生の方へ
  • 地域の方へ
  • 在学生の方へ

トピックス詳細

第1回バイオメディカル研究所国際シンポジウム「シナプス:分子から病態へ」を開催しました

2015.03.20

 平成27年3月6日(金)13時開始、16時半、ほぼ予定時刻に終了しました。
演者はバイオメディカル研究所から2名(田渕克彦教授と鈴木龍雄教授)、ドイツからDaniela Dieterich教授と中国からWeidong Li教授。参加者は51名(演者を含む)、内、NIHから信州大学に研究滞在中の研究者を含む、学外から3名の参加者を集めて行われました。(ただし所属無記入の方が3名おられました。)

 医学部長から開会の挨拶の後、鈴木教授から開催趣旨の説明がなされました。近年の30年間に記憶メカニズムの理解において革新的な進歩があったこと、この間、記憶過程におけるシナプスの役割の重要性が明らかになったこと、さらにこの記憶研究の成果が、今後の精神・神経疾患研究や心の研究に発展的につながっていく事が予測される時、現在までのシナプス研究を総括し、それを広く共通の知識として共有し、今後の神経科学研究を考える糧とするために今回のシンポジウムが開催された旨、説明がありました。そのあと、本題の講演に移り、シナプス研究に関して、前半の2演題では分子レベルでのアプローチ、後半では、疾患モデルマウスを用いた研究の報告がなされました。

 1題目、鈴木教授からは、シナプスを構築する分子、特にシナプス後肥厚部タンパク質の同定について、次いでシナプス後肥厚部の分子構築、さらに、シナプス後肥厚部とともに重要な機能を果たしているシナプス膜ラフトドメインについての講演がありました。2題目はDieterich教授から、自らが開発したシナプス後部局所タンパク質合成系の特異的解析方法の詳細とその応用に関して報告がなされました。15分の休憩の後、3題目として田渕教授から、自ら遺伝子改変して作成した自閉症モデルマウスを用いた、自閉症の分子病態の解析結果が報告され、シナプスの成熟過程での異常が自閉症の一因である可能性が報告されました。最後にLi教授からは、複数の統合失調症様モデルマウスの作成と、その分子病態の解析結果が説明され、複数の細胞内シグナル伝達経路の分子異常が関係していることが報告されました。Li教授からは、上海交通大学における神経科学教育(サマースクール)に関する紹介もありました。

 本シンポジウムを通じ、わずか4題ではありましたが、代表的シナプス研究の成果が紹介され、これまでの、特に最近30年間のシナプス研究の成果、および今後の神経科学研究におけるシナプス研究の位置づけ、基盤テーマとしての重要性が、信大内の非シナプス研究者にも理解されたならば、本シンポジウム開催の意義はあったと思われます。最後に、矢﨑神経難病学部門、部門長より、閉会にあたり、今後、今回招待した外国人研究者を含め、海外研究者との共同研究を視野に入れてバイオメディカル研究所の研究活性化をはかりたい旨の挨拶があり、終了しました。

bm1.jpgbm2.jpgbm3_02.jpgbm4.jpg

トピックス一覧