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医学部医学科 林 琢磨 准教授らの研究グループが「子宮間葉系腫瘍の鑑別に対する新規バイオマーカーの開発」で財団法人博慈会平成25年優秀研究ダ・ヴィンチ賞を受賞しました。

2013.04.16

子宮平滑筋肉腫(子宮肉腫)は、再発・転移を繰り返す難治性腫瘍であり、50歳以降その罹患率の増加が認められます。子宮平滑筋腫(子宮筋腫)は、人種を問わず50歳以上の成人女性の約80%が発症するといわれる良性腫瘍ですが、子宮肉腫との判別が極めて難しい場合もあります。画像診断技術は日々進歩していますが、MRI等の画像診断では、子宮肉腫は子宮筋腫と区別しにくい場合もあります。現行の確定診断は、病理医の経験に基づいた摘出物の病理診断により行われるため客観性に欠けています。そのため、容易に、正確に診断できる技術の確立が要望されています。
これまで、林准教授らは、プロテアソームβリングの構成因子LMP2の欠損マウスで、子宮肉腫が高頻度に自然発症することを報告しました(米国・MITの利根川 進 教授の研究協力)。そこで、林准教授らは、病理ファイルより選別された各生検組織でのLMP2の発現状況について免疫組織化学染色により検討しました。その結果、子宮肉腫で特異的なLMP2の著しい発現低下が認められました。さらに、LMP2に着目したMicroArrayの遺伝子プロファイリングの結果より、子宮肉腫特異的にCyclin Eの著しい発現やCalponin h1の発現消失が認められました。提携の医療機関(1)との連携の基、林准教授らは、LMP2とCyclin E、さらにCalponin h1を加えた3因子を子宮間葉系腫瘍の診断マーカーとしての信頼性について種々の子宮間葉系腫瘍で検証を行っています。林准教授らの研究結果と現行の診断基準との総合的な情報による確定診断は、これまでの診断レベルを革新するものです。これらの研究開発の成果に対して、林准教授らは、財団法人博慈会より平成25年 優秀研究 ダ・ヴィンチ賞を授与されました。

  (1)(独)科学技術振興機構産学連携事業(信州大学、京都大学、東京大学、東北大学、大阪市立大学、国立がんセ、兵庫県立がんセ、シグマ・アルドリッチ社)

林 琢磨1、堀内 晶子2、油谷 浩幸3、利根川 進4、小西 郁生5

1 信州大学医学部医学科免疫制御
  http://www.shinshu-u.ac.jp/graduate/medicine/i-topics/#47929
2 ほりうちレディースクリニック
  http://horiuchi-ladies.com
3 東京大学先端科学技術研究センター がんシステム分野
  http://www.lsbm.org/staff/aburatani.html
4 マサチューセッツ工科大学ピコワ研究所
  http://tonegawalab.org
5 京都大学大学院医学系研究科産婦人科
  http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~obgy

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