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島崎裕康さん(2010年3月修了)



 私が大学を卒業した時、ゼミナールの指導教官であった先生から「実践のない理論は空虚であり、理論のない実践は砂上の楼閣である。機会があれば卒業後に出身校の大学院へ戻って勉強しなさい」という言葉で社会へ送り出されました。その時から、いつか経営大学院で学びMBAを取得したいと考えていました。しかし就職してから日々の忙しさと仕事の面白さにこのままの生活でも良いかなと考え始めていました。

 本大学院へ入学した契機は、会社で次世代の柱となる新規事業の開発と立ち上げが軌道に乗るものの、柱となっている既存事業の代りまでにはならず、いずれ業績は低迷しこのままでは会社は立ち行かなくなるのでは?との問題意識からでした。ちょうどその頃に、会社の先輩から経営大学院に在学中の親戚の方を紹介され、お話しを聞いた時に、初めて本大学院の存在を知りました。

 選考の面接時に「日本のメーカーが苦戦するのはなぜか?新興国との人件費との差が要因と言うが本当にそうなのか?」など、面接官の先生方から矢継ぎ早に質問を浴びせられ、私は曖昧な回答に終始したため不合格になると思いましたが、運良く合格できました。

 入学後は驚きの連続でした。今まで経験した学校とは全く異なり、幅広い年齢層で様々な業界から問題意識を持った方々と理論を学び、学んだ理論を使い討論や発表する授業内容でした。その他に各界の一線で活躍されている公務員、会社員、研究者による講義もありました。講義中の雰囲気は世間一般で行っている研修とは全く異なり、受講者のモチベーションが高く、活発に意見が交わされ、私自身も大いに刺激を受け、何とも言えない満足感を感じる日々でした。特に文系出身でも、理系の講義である技術開発論や環境経営論が受講可能で、実地研究で諏訪湖の水質調査も行いました。これは他の経営大学院でも数少ない信州大学経営大学院の特色だと思います。

 卒業後も公開講義を受講したり、先生方とOB・OGの方々と現役生で県内外の企業を視察し、経営者の方から直接お話しを伺い、工場見学をする機会もあります。しかし一番の収穫は、会社勤めをしているだけでは築けない人脈や交流関係だと思います。

 仕事は十年間所属していた部署から異動になり、未経験の業務での悪戦苦闘の日々が続きましたが、経営大学院で学び経験した事を役立てたいと思っていました。しかし予想していないところでMBAの取得が役立つ時が来ました。米国赴任の内示を受け、就労ビザ取得の準備を進めていたところ、リーマンショックとアメリカ同時多発テロ事件以降、米国の就労ビザの取得が以前よりもハードルが高くなっており、事務職で管理職ではない私では非常に困難な状況でした。会社の関係者が時間をかけ入念に準備していたところ、「マネジメント修士号を取得している事が特殊な専門能力と経験を持っていると大使館が判断するかもしれない」という話しになり、会社での経験とMBA取得を中心にサポートレターを作成し、大使館面接を受け、無事に就労ビザを取得することができました。

 仕事をしながら本大学院で学びましたが、精神的にも体力的にも挫折しそうな厳しい時期がありました。特定課題論文も決して満足できる内容ではありませんでした。しかし自分の資源(時間、お金)を投入した価値がありました。価値の内容は人によって様々かと思いますが、問題意識を持ち、自分自身で価値あるものを得るために、本大学院の入学を検討されてはいかがでしょうか。


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