実務の最前線を知る教授陣による少人数教育×実務に役立てる実践的カリキュラム

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望月英司さん(2009年3月修了)

思えば友人に毎日のように代返をお願いして、スポーツに明け暮れていた学生生活から、20年以上も経った2006年の暮れ、職場の後輩の大学院入学への推薦状を書いていると、なぜか羨ましくなり、自分ももう一度勉強して見ようと思い立ちました。私は半導体メーカーの研究所に勤務し、周囲には工学・理学などの博士号の取得を目指して、勉学に励んでいる同僚もいます。どうせ勉強するなら「マネジメントなんぞを勉強して、この同僚たちの頭脳を有効に使えるようになろう」とちょっと不純な動機で入院(学)しました。

就職してからずっと技術一筋の私には、畑違いの(と思い込んでいた)経営戦略論、組織論、マーケティング論などの科目では、授業中の睡魔に勝てるのか正直心配でした。しかし始まってみると、毎回「青天の霹靂」が私を襲っていました。少人数での座学はあっという間の3時間で、1時間の運転の帰宅後も、ずっと気分が高揚している日々が半年以上も続きました。
後期になると基礎から実践的なレクチャーに進み、現在ビジネスの第一線で活躍されている経営者・コンサルタントの皆様から直にお話を聞く機会や、実話に基づいたケーススタディが行われる度、徐々に自身の思考の幅と深さが変わっていく事が実感できました。(ちなみに講義後の先生方との献酬の際は、講義では絶対に聞けないお話ばかり飛び出し、大変エキサイティングです。)2年目には、幾つかの企業を訪問させて頂き、経営者の方々から成功と失敗の実例(海外進出の体験や、事業継承、製品・技術開発など.)と共にビジネスのポイントとはなにかを何度も拝聴させて頂くことで、いつの間にか経営というものが、身近に感じられるようになりました。

経営大学院では学術的な修士論文ではなく、自分の業務に密着した特定課題研究論文を仕上げる必要があります。私の研究開発の目標は、顧客要求に見合った製品開発ですが、半導体製品は直接には消費者の手元に届かないB to Bの商流であり、当社の顧客はメーカーになります。
すると最終消費者がどんな要求を持っているかは不明瞭である上、顧客メーカーは更にこの要求に自分たちの別な要求(消費者の要求ではない)も加えてしまうので、川上製品への要求が非常に高度になってしまう事がしばしばです。しかし、消費者の要求を理解した上で、顧客メーカーの要求を聞く事が出来れば、いくつかのソリューションを思い描く事が可能で、対処の幅が広くなり提案型のビジネスができるようになります。以前は他社に比較してどうなのか、自社の技術を向上させることばかり考えていましたが、特定課題研究を了えた現在は、先ずはマーケットに目を向けるようになっています。現在、世界経済は「未曾有の不況」とか「100年に一度の危機」とか言われていますが、こんな時だからこそチャンスがある筈で、果敢にチャレンジしたいと考えています。

色々な職種や年齢の違った同級生達と過ごしたこの2年間は、海外赴任をしたとき以来の大きな転機でした。また、同窓会での人脈は、強く・広く・頼れるものになってくれると確信しています。

退院(卒業)して唯一残念なのは、授業に出席出来ないことです。(笑い)


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