実務の最前線を知る教授陣による少人数教育×実務に役立てる実践的カリキュラム

先輩の声

HOME > 先輩の声 >久保田栄二さん

先輩の声> 先輩の声一覧へ戻る

久保田栄二さん(2010年9月修了)
有限会社 ライフライン 代表取締役



現在の法人組織にしてから19年、損害保険代理店の仕事に携わり30年以上の年月が経ちました。業界は順風満帆な成長時代を経て成熟・縮小の局面にあり、元受損害保険会社は合従連衡を繰り返し、専業代理店は効率化のため大型化や集約化の戦略を加速させております。かつての代理店経営の実態は自前の経営戦略など持たなくとも、元受保険会社の戦略に適応することで持続成長できたのです。しかし今の市場環境は、先の読めない混とんとした現状です。 「自主独立か合併か、最悪は廃業か」などの戦略的意思決定についての決断は中々難儀なことです。未来の代理店の姿を見いだせず、承継時期を迎えあせりさえ覚えていました。そのために本院修学を決意したのですが、50代後半での挑戦であり、友人に話すことすら躊躇していました。

修了を絶対条件にしないで学ぶことは実に楽しいことでした。修学中は趣味や家族と過ごす時間を割くことになりますが、自分だけの時間を使える贅沢を味わいました。「白熱教室」さながらの教授の熱い指導と、学ぶことに真摯な仲間の姿勢に刺激され、無事修了出来たことを感謝しています。また当初、修学に反対していた妻も修了式には同席し感動してくれました。

修了後には、まるで乱雑な部屋がきちっと整理整頓された空間に変わったような気がしました。1年間の課題研究では戦略的意思決定ができ、"如何なる結果を招いたとしても納得できる"との心境に至りました。現在はその実行段階で、「実行上の壁」に遭遇し足掻いております。

ドラッカーによれば「責任あるトップは、自らが変化を望まないことを自覚するとき、それまで育ててきた組織を窒息させ、いじけさせ、抑圧するであろうことを悟る。自らの成果たる組織の要求にこたえられないのであれば、身を引くことが自らと組織に対する責務である」 (『マネジメント 基本と原則』 ダイヤモンド社、2001年)とあります。

事業の成長を望むなら経営者は自ら行動し、困難を乗り越えていくという意志と能力が必要ということでしょうが、中小・零細企業では事業を持続させながらのマネジメント・スキル向上には限界もあります。そこで、地域の経営大学院が重要な役割を果たすことが期待されていると考えます。勇気を持ってチャレンジし、身近にある有効資源を活用して頂きたいと思います。将来、本院同窓会のネットワークが地域経済の一翼を担うことを切望しております。

 


このページの先頭へ