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先輩の声

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林田大輔さん(2007年3月修了)

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 経営会計部 林田大輔 (2007年3月修了)

今の会社に転職し、5年が過ぎようとしていた頃、頭の引き出しに入っているものが残り少ないという焦りに襲われるようになった。幸い、活躍の場が増えつつあったのだが、そうなるほど、その焦りが強くなり、たまらず本専攻の門をたたいた。 修了し3年が経った今、本専攻が私に何をもたらしてくれたのかを振り返る。
<地ならし(または更地化) ~よくある講義の風景~ >
前回の講義で出された宿題について、幾人かがたて続けに思わしくない(要求レベルに達しない)報告をする。その場で投げかけた質問への回答も思わしくないようだ。 先生の評にサディスティックな響きが混ざり始める。いくら丁寧な言葉づかいでも実質的にこき下ろされているのは明白だ。「おまえ、それ真面目に考えたのか?だとしたらアホやぞ。出直してこい!」と言っているのだ。 そして私はいたたまれなくなる(自分はもちろん、他者に対するものでも結構つらいのですよ)。 当時は、深く、そして先入観に縛られず思考しているつもりだった。そう確信していた。しかし、今振り返ればそうではなかった。表面的に、そして偏狭な前提条件に縛られてしか思考していなかった。特に、所属する組織内(会社やら部門やら)の常識が厄介で、それに強く拘束されていた気がする。私の偏狭かつ頑強な思考を崩したのは、「先生のサディスティックなこき下ろし」だった。こき下され、ショックを受け、更地になった。そしてその更地の上に、偏狭でないものを構築し始めることができたと思っている。

【気付き-1】 先生は「サディスティックなこき下ろし」で専攻生の思考の地ならしをした(きっと今もなさっているのだろう、何かの宗教団体みたいに)。 ・・・でも地ならしした更地によいものを構築できるかどうかは、その後のあなた次第。
<星空のジグソーパズル ~知の2S~>
本専攻に興味を持ったあなたも経営学に興味はあることと思う。そしていろいろな経営に関する書物を読んでもいるだろう。私もそうだった。 しかし、そのようにして私が得た知識は、断片的でつながりがなく、重要性の大小も判断できないものだった。星空が描かれたパズルの1ピース、1ピースを手にしているだけで、パズルを完成させるに足る知識も思考方法も持ち合わせていなかった。職場では、そんな1ピース、1ピースの知識を振りかざし議論していたように思える。 入学して1年ほどが過ぎたころからだろうか、各ピースの配置が少しずつわかり始めてきた。戦略論であったり、マーケティング論であったり、組織論であったりと、それぞれの講義で、先生方がご丁寧にその関連性を語ってくれたわけではない。それぞれの講義で、こき下ろされたり、重い宿題や課題をこなすうちに、漠然とではあるが、関連性が見えてきたのだ。推定だが、表面的にはつながりが見えない事が、思考を深め、理解を深めると、底のほうの深い部分で関連していることが見えてきたのだと思う。修了した3年前の時点で、一番強く感じたのは「ぐちゃぐちゃバラバラだったのが、何かきれいに整理整頓(2S)できた気がする」というものだった。 修了して3年が経った今はどうか… 実はよくわからないピースがいくつか出てきてます。5Sのうちの残りの3S(清掃、清潔、躾)ができてなかったから2Sが崩れ始めているんですね。それに、手持ちのピースがまだまだ少ない。もっと大きなパズルを完成させないといけないんだけど。

【気付き-2】 真面目にやれば、知識と思考方法の2Sができる(はず)。 ・・・でもそれを修了後も継続させることができるかどうかはあなた次第(あなたが残りの3Sをきちんとできるかどうか)。 このように、本専攻は私の思考の地ならしをし、知識と思考方法の体系化をもたらしてくれた。 で、今はどうかと言うと… 当時(論文記述時点で)、一旦、課題認識をまとめることはできたんです。でも問題点は当時から変化してきているんですね。もう一回、課題認識を構築しなおす必要があります。でも論文記述当時のように、納期も思考も追い込まれないから、なかなか本腰入れて取り組まないんですよ。その場しのぎで乗り切ってしまうような感じです。でも「その場しのぎ」ができるのも成長の証かも(と肯定しているようじゃダメ?)。 もう一回入学すれば、同じ映画を2度目に見たときのように、新たな発見もあり、理解も深まりで、いいんでしょうが、現時点ではそこまで追い込まれてないなあ…。

 


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