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平成29年度修了式

平成29年度修了式が3月17日(土)に行われ3名が修了されました。
ご協力いただいた同窓会、在学生の皆様のおかげで盛大な式典となりました。
学位記授与式13:00-13:30
修了論文発表会13:50-16:00 発表者4名
祝賀パーティー 17:00-長野ホテル犀北館


 来賓   

株式会社コラボ・ビジネス・コンサルティング代表取締役 川村敏郎 様
信州大学 経法学部長 経済社会政策科学研究科長 山沖義和 様
東信運送株式会社 代表取締役社長 朝場宏男 様
ニッキトライシステム株式会社 代表取締役社長 倉科哲寛 様
(順不同)

 式辞:専攻長 柴田 匡平   

  平成29年度春季修了式 式辞
平成29年度春季修了式にあたり、信州大学経営大学院教職員一同を代表し、修了生の皆様にお慶び申し上げます。  
  皆様は本大学院の課程を修められ、本日ここに修士の学位を授与されるわけでございますが、まずはご入学から今日まで、皆様の勉学を支えて下さったご家族や勤務先、周囲の方々への感謝の念を忘れずに、その成果を還元していただくことを期待いたします。  皆様は何らかの研究テーマやご関心を抱いて本大学院に入学され、さまざまな講義や演習、研究指導、そして論文作成を通じ、特定の課題に対する解決策の研究をなしとげられたわけですが、そのプロセスは、初期仮説を出発点に、種々の検証を行い、論理に基づいて新たな仮説と提案に到達するというものでありまして、ビジネスにも通じる作業であります。ですが科学の原理として、あるいは論理の宿命として、当座の結論として到達した提案も、畢竟また新たな仮説に他ならないのでありまして、探求のプロセスに終わりというものはありません。
 修了後は新たに身につけられた視点や仮説をもとに、組織レベル、あるいは業界レベルでの革新を実現するべく、努力を重ねられることと思いますが、自己変革も、修了すれば終わりというわけではありません。本大学院のばあい、知識は目的というよりも、むしろ手段でありまして、身につけられた探究の姿勢を、これからも大事にしていただきたいと思うものであります。マーケットは常に変化し、かつ昔の姿に回帰することはない以上、企業や組織の経営には、これが究極の完成形というものは存在しませんし、常に環境認識と仮説、そして検証の繰り返しになることは、皆様が本大学院で学ばれた通りであります。
 いまさら申し上げるまでもなく、全国的な課題とされる少子高齢化は、県内においても急速に進行し、ビジネスの種々の側面に影響を及ぼしつつあります。しかしその一方では、世界経済は拡大する一途と予想されておりまして、ここ20~30年のうちに倍増する見込みとも言われます。そうしたなか、企業の消長を決めるのは、ひとつには原材料の確保、もうひとつには生産力であるように、わたくしには思われます。つまり国内での人口減少と高齢化社会の到来と、環境制約の厳格化に適応しつつ、国際競争力をそなえた製品の生産力を増強できる組織や企業が生き残ることを意味しており、あらたなビジネスモデル、ないし業務遂行モデルへの模索が本格化する時代になりつつあると私は考えております。言い換えれば、経営モデルそのものに関する革新が要請されることになるでしょう。
 皆さまが学ばれたように、イノベーションは、新たな視点と発想に対する謙虚さが大事でありまして、修了後の皆様も謙虚なお気持ちを胸に、元気いっぱいにお仕事や課題に取り組まれますことを期待いたしまして、私からの餞の言葉といたします。
修了おめでとうございます。                 平成30年3月17日

 卒業生の謝辞:竹内聡さん  pdf.