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臨床系 : 医学系専攻(博士課程)

運動機能学 

運動機能学

運動機能学


研究室紹介

整形外科で取り扱う悪性腫瘍は全身の骨・関節及び軟部組織より発生する運動器の悪性腫瘍(悪性骨・軟部腫瘍)であり一般には“肉腫”と呼んでいるものであ る。全悪性腫瘍に占める割合は骨原発悪性腫瘍(骨肉腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫など)で0.2%前後、悪性軟部腫瘍(悪性線維性組織球腫、脂肪肉腫、平 滑筋肉腫、滑膜肉腫など)で1%前後と症例数が少ないため、いわゆる癌ほどに研究が進んでいないのが現状である。当科で手術をおこなう原発性悪性骨軟部腫 瘍は年間40件前後、入院化学療法が15症例前後でありこれを3人のスタッフで担当しながら並行して研究をおこなっている。

研究テーマ

Ⅰ.骨軟部腫瘍におけるグリコサミノグリカン鎖の発現解析による新規腫瘍マ-カ-の確立
Ⅱ.悪性腫瘍に対する超音波化学療法の効果
Ⅲ.超音波照射・抗癌剤含有ナノパーティクル製剤によるドラッグデリバリーシステム

悪性骨軟部腫瘍の診断及び治療における問題点として1)発生頻度が少ない稀な腫瘍である割には組織型・悪性度が多彩であり病理組織診断が難しい (悪性度によって治療方針が変わる割には客観的指標に乏しい)、2)一部の肉腫を除いて放射線・化学療法抵抗性であり、また癌に関する治療薬の進歩に比べ て新規の有効な治療法が出てきていないということがある。そこで当科では1)に関連して、一部の癌で糖鎖の発現量が腫瘍の悪性度(生存率)に関連している という知見を踏まえて骨軟部腫瘍における糖鎖(コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸など)の発現を解析して腫瘍の悪性度を客観的に分類できる 腫瘍マ-カ-を確立することを目的とした研究をおこなっている(研究テーマⅠ)。また2)に関しては抗癌剤投与後、局所に電場をかけること (electroporation)によって薬剤が腫瘍の細胞膜を通るようにして、従来の化学療法剤の効果を増強させる電気化学療法 (electrochemotherapy)に関する研究をおこなってきた。最近はさらに電場のかわりに超音波照射(sonoporation)を併用し た化学療法の効果に関する動物実験を行い(研究テーマⅡ)、さらに投与する抗癌剤を弾性ポリペプチドからなるナノパーティクルに封入し徐放製剤とした場合 の治療効果比較に関する動物実験を計画している(研究テーマⅢ)。

業績

  • 01.Shimizu T, Nikaido T, Gomyo H, Yoshimura Y, Horiuchi A, Isobe K, Ebara S, Takaoka K:Electrochemotherapy for digital chondrosarcoma. J Orthop Sci 8 248-251, 2003.
  • 02.Isobe K, Shimizu T, Nikaido T, Takaoka K:Low-voltage electrochemotherapy with low-dose methotrexate enhances survival in mice with osteosarcoma.. Clin Orthop Relat Res 426:226-31,2004.

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