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お知らせ

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特別講演会 (国立循環器病研究センター 山岡 哲二先生) 予告【9月29日 (火)】

2015.09.15


国立循環器病研究センター生体医工学部長の山岡哲二先生が来学されます機会に、下記の講演をお願いしました。山岡先生は、再生医療やバイオマテリアル研究で臨床を視野にいれた広範な研究を活発に進めておられます。今回は、半世紀近くの研究においても開発が困難であった小口径人工血管の開発についての新しい成果のお話を伺えると思います。多数のご来聴をお待ちしています。(世話教員 生物資源・環境科学課程 玉田 靖)


演題:バイオロジカルスキャホールド:脱細胞小口径血管の開存


演者:国立循環器病研究センター 生体医工学部部長 山岡 哲二 先生


日時:9月29日 (火) 13:00〜14:30


場所:講義棟31番教室


概要:我が国では、年間約70,000本の人工血管が使用され、その市場は80億円に上る。人工血管は、PET繊維製、延伸PTFE製、ポリウレタン製であり、ほぼ全てが輸入品である。既に実用化されてはいるものの、解決すべき大きな課題は、感染性が高いこと、成長する小児患者に対する適応が困難なこと、そして、小口径血管の早期閉塞である。私たちのグループでは、これらの問題点を解決して国産の人工血管を開発すべく、異種脱細胞組織をベースとした再生型人工血管開発を進めて来たが、バイオマテリアル研究の長年のテーマである小口径血管の開存は困難であった。しかし、最近、血管内を循環して血管内腔の欠損を補修する細胞として見出された血管内皮前駆細胞 (EPC) を、血管内腔表面に捕捉する技術を完成させたことで、世界で初めての小口径血管の開存に成功した。従来、直径4 mm以上、長さ5 cm以下程度で進められてきた小口径血管研究の状況を一変させ、内径2 mm、長さ30 cmという臨床適応可能なサイズの小口径人工血管で成功した意義は極めて大きく、その戦略と研究成果を紹介する。