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教員紹介

植物ゲノム工学技術の開発

海老沼 宏安
教員氏名
海老沼 宏安
所属
生物資源・環境科学課程
研究分野

植物ゲノム工学、バイオリファイナリー

出身校
東京大学
一言コメント

企業の研究現場で植物ゲノム改変技術の開発とバイオ燃料の実証試験に取り組んできました。次世代のバイオマス産業の調査分析と将来予測を行うと同時に、植物ゲノムを改変する技術の研究とバイオリファイナリーへの応用を進めていきます。

研究紹介

バイオマスの育成から利活用まで、植物ゲノム工学とバイオリファイナリー

石油、石炭は、大昔の植物バイオマスから変化したもので、燃料、繊維、化成品の原料となっています。これらの製品は、バイオマスからも作ることができ、バイオ燃料、バイオファイバー、グリーンケミカルと呼ばれています。これがバイオリファイナリーです。再生可能なバイオマスの育成から利活用まで、世界中で技術開発が進められています。企業では、バイオマス育成のための組換え技術の開発から、バイオ燃料の石炭火力での燃焼試験まで幅広く技術開発を担当してきました。大学の強みは長期的展望に立った調査研究であり、ファイバーを主軸としたバイオリファイナリーの将来予測と、バイオマス改良の基盤となる植物ゲノム工学技術の研究に取り組みます。

 

 
SDIベクターは、染色体上の狙った場所に正確に遺伝子を導入する技術。再現性の高い遺伝子解析を可能とし、世界標準技術としての改良普及を目指す。   CSEベクターは、植物の染色体を自由に取り除く技術。ゲノムを改変した個体は育種素材としての利用価値が高く、早期の実用化が期待される。

 

≪研究から広がる未来≫


バイオマス植物の生産性や病害虫耐性などの特徴はゲノム上の多数の遺伝子が支配しており、交配と選抜により改良がなされてきました。現在の遺伝子組換え技術では、数個の遺伝子を操作しゲノム上に無作為に追加することしかできません。当研究室では、独自に開発したSDI、CSEベクターを用いて、遺伝子の交換と染色体の除去によりゲノムの自由な改変を可能とする植物ゲノム工学技術の開発を行っています。外来の遺伝子が残留せず、育種素材としての信頼性も担保でき、世界標準の技術としての普及を目指します。