永続進化する自律分散システムを目指して
一言コメント | 人工進化手法を利用した生産システム・マルチロボットシステム・情報システム等の自律分散システムの実現を目指します。特に、並列計算環境を利用した最適化、知能化、創発設計等について研究しています。 |
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研究紹介
繊維関連業界のつながりを「ネットワーク分析」し、ヒト/モノ/情報の流れを可視化
松村研究室では、繊維関連業界におけるヒト/モノ/情報などの流れを可視化するため、「ネットワーク分析」に取り組む研究も実施しています。例えば、商品取引関係を企業間に形成されたネットワークとみなすと、企業同士がこのネットワークを通じて互いに影響を与え合うことから、構造把握が重要となります。そこで、ネットワーク分析を通じて、中心的な企業を明らかにしたり、独自性の高い企業取引関係を抽出したりしています。研究室では、公開された企業データを用いた分析結果を、要望があった個別繊維会社等に紹介しています。
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1998年の染色加工整理業界側面から3354社の取引ネットワークをフリーソフトを用いて全て表示。一見では複雑で特徴の把握は困難。 | 取引会社の数を次数として、頻度を示したグラフ。このグラフの結果から、特殊なネットワークの性質を用いて分析ができる。 |
≪研究から広がる未来≫
松村研究室では、業界分析に基づいた新規企業戦略の立案のサポートをネットワーク分析によって図り、新しいビジネスモデルを確立したり、情報技術を取り込んだプロセスイノベーションの創発を実現すべく、研究に取り組んでいます。研究室のテーマでは、基礎研究として、自律分散システムにおける最適化・知能化・自己組織化について、グリッド計算環境の下、進化計算を駆使しています。また、産業応用研究では、複雑ネットワークにおけるマーケティング、ハイブリッドセル生産システムの実現に向けて取り組んでいます。