見えない光で視ます!!

一言コメント | 紫外線や赤外線を駆使してヒトやモノを計ることが興味の中心です。ヒトの健康状態、モノの組成や真性を非侵襲・非破壊で迅速に計り、社会の役に立てる。私のささやかなライフワークです。 |
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研究紹介
体の状態から品質検査まで。触れずに「計る」、光の不思議
未来の医療では、採血せずに血糖値を計ることが可能!? それを実現させるのが、石澤研究室で行っている光学的非侵襲血液検査システムの開発。赤外線を体に照射することで皮膚組織中の分子を振動させ、そこから得られる赤外吸収スペクトルから血糖値を計るという技術です。これにより患者さんが自宅で定期的に測定することも可能になり、測定値データを病院へ送付することもできます。もちろん医療分野以外での応用も可能。輸入製品に有害な物質が含まれていないかを検査する際でも、抜き取り検査ではなく全製品の品質検査ができるなど、さまざまな活用法が考えられます。
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肌に触れていることさえ忘れてしまうほど極細の光ファイバーでバイタルサインを計る。採血のように痛みを伴うことなどまったくない。 | 光ファイバーを使えば、普段のコンディションを容易にデータ化できる。それをITで医者と共有すれば、超高齢化社会に大いに役立つ。 |
≪研究から広がる未来≫
石澤研究室では、光学的血液検査の開発以外にもさまざまな研究を行っています。鉄素材を扱う工場などで必要とされる鉄の表面の粗さの数値化や、薬品を使わないとできなかった衣類の混用率の測定も「光」で瞬時に行うことができます。技術としてはある程度確立されているので、今後は計測の精度を高めていくことが一番の課題。研究室では、学生たちがこれらの実験・研究に日々参加しています。