水や氷を通して自然を理解する

- 教員氏名
- 望月 建爾
- 職名
- 助教
- 所属
- 化学・材料学科 応用分子化学コース
- 研究分野
物理化学、分子シミュレーション、相転移、不凍タンパク質、感応性高分子
- 研究課題
氷、水、水溶液に関する物理化学的研究
(1) 不凍(糖)タンパク質が氷に吸着する分子機構
(2) ポリマーが氷核の生成・成長に与える影響
(3) ポリマーの構造変化における水和水の役割
(4) ナノ空間における水の相転移・臨界現象
- 出身校
- 総合研究大学院大学
- SOAR
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一言コメント | 生物をはじめ多くの自然現象は水と密接に関係しています。しかし、水の役割はまだまだ不明な点が多く、研究の余地があります。水を通して世界を観てみませんか? |
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研究紹介
水と高分子・タンパク質との相互作用
望月研究室では、分子シミュレーションと理論化学的手法を駆使して、水が関わる自然現象を分子レベルで解明する研究を進めています。例えば、(左) 共貧溶媒効果という、ある高分子が水とメタノールそれぞれには溶けるが、その混合溶液には溶けない現象に注目し、その原因を溶媒構造から調べたり、(右) 極寒の環境に生きる生物がもつ不凍タンパク質がどのように氷に吸着するのかを調べています。
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ポリ (N-イソプロピルアクリルアミド) の共貧溶媒効果、左から右へメタノール濃度が濃くなる |
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≪研究から広がる未来≫
水に関する研究は、材料や医学などあらゆる分野の礎になることは確かです。しかし、我々が行う基礎研究は商品化を目指すものではなく、自然に秘められた物理を理解し、人類の知識を増やす作業です。知りたい事を知る、それでいいんです!