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繊維学部附属農場

フィールド利用事業

学内の先生方は農場を活用して主に次のような研究を取り組んでいます。

カイコのタンパク質と毛髪タンパク質の複合膜の開発

毛髪由来のタンパク質を可溶化し膜状に成型する技術開発を進め新しい機能を持つ素材の研究を進めています。この膜は脆いのが欠点で、それを補うのにカイコのタンパク質を複合する手法を新たに見つけました。農場で飼育したカイコの絹タンパク質を毛髪タンパク質に複合することで製造できるハイブリッドフィルムは、人工皮膚材料として利用できる展望が得られています。

野蚕遺伝資源の収集・保存・提供

天蚕とサクサン

天蚕とサクサン

ウスタビガ

ウスタビガ

シンジュサン

シンジュサン

ヒメヤママユ

ヒメヤママユ

エゾヨツメ

エゾヨツメ

ナショナルバイオリソースプロジェクトとして進展しています。
産地が異なる約70種の野蚕を飼育し、ライフサイエンス研究材料として全国の研究者へ提供しています。また、普及事業として博物館、小・中・高の学校への提供も行っています。また、安曇野天蚕センターと連携して天蚕生産者育成と優良系統の育種に協力をしています。

桑資源の利用に関する研究

構内農場桑園

構内農場桑園

桑の葉はカイコの餌であるとともに、近年はバイオマスとしての有効な利用法が期待されています。桑の靱皮は繊維長が長く、紙を作る素材として適した特性を持っています。附属農場では約480品種の桑品種を育成しており、抄紙原料として最適な桑品種を探索しながら、抄紙した紙の物性、機能性の検討を進めています。

桑を中心とした地域バイオマスの有効利用に関する研究

構内農場桑園

カイコが好んで摂食する「桑」は、成長速度が速く、栽培が容易で生産性が高い点に特徴があります。また、桑は機能性成分を多く含み、糖尿病の症状改善に効果があると言われるデオキシノジリマイシン(1-DNJ)を含んでいます。
我々は桑の新しい利用法を見出すための研究を進めることにより、桑が稲わらと同じ位の収率でバイオエタノールを製造できることを明らかにしました。さらに附属農場で保存している約480種の桑遺伝資源の中から、一般的によく知られる桑品種・「一ノ瀬」より1-DNJを多く含む品種を探索することができました。
1-DNJを多く含む品種の中から長野県の生育環境に適した生産性の高い品種を探索することで、中山間地の有効利用と活性化を目指した研究を進めています。

こうした研究テーマに加えて、マユの絹タンパク質から成型したシルク膜やスポンジに組織細胞を培養することで細胞が良好に接着・増殖し、細胞の各種機能は正常に発現するとの結果が得られており、医工学分野で活用できるシルク新材料の開発研究も進んでいます。

上記のテーマの他にも、附属農場では様々な研究課題が進んでいます。