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榎本名誉教授ら、地震前の電磁気異常を実証

2021.04.21


大地震の発生前、ラジオに雑音が入るといった「電磁気異常」が起こることがあるのはなぜか、榎本 祐嗣名誉教授と山辺 典昭技術職員らの研究グループが29日までにメカニズムを室内実験で実証しました。電磁気異常が起きるには大きな電流が必要とされ、地震直前の断層破壊が進む過程での電流発生を突き止めました。グループは地震発生前、断層に力が加わって生じた亀裂にマントル付近から上昇するガスなどが侵入、断層の岩石に含まれる電子が放出されることでガスが帯電すると仮説を立てました。実験では岩石を破壊するのと同時にガスが流れ込む装置を作り、発生した電流を測定。特に花こう岩で実験した場合の電流量が多く、試算した結果、マグニチュード(M)5の地震の場合、10万アンペアの大きな電流が発生する可能性があることも分かりました。今後、大地震の前兆をつかむことにつながるとしています。本日4月21日、この研究成果のプレスリリース (資料) を行いました。


この記事の元になっている原著論文は URL: https://rdcu.be/ciMz7
Enomoto Y, Yamabe T, Sugiura S, Kondo H (2020) Laboratory investigation of coupled electrical interaction of fracturing rock with gases. Earth Planets and Space Letter DOI 10.21203/rs.3.rs-150348/v1に掲載されています。
(追記:この研究を紹介した記事が4月30日の信濃毎日新聞に掲載されました。)


実験で使用した機器

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