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応用生物科学科の森脇 洋 教授ら、天然原油湧出地点の砂から油分解能力の高いバクテリア発見

2021.01.21


応用生物科学科の森脇 洋 教授は天然原油湧出地点 (長野市茂菅、裾花川) で採取した砂から油を分解して栄養にしているバクテリアを発見しました。同学科の野村 隆臣 准教授との共同研究として行われたものです。長野市茂菅付近は、2019年に全国の60%を超える原油を生産した新潟県の油田地帯とも地下でつながっていると言われ、タンカー事故や工場からの漏出などで汚れた海・川などを浄化する方法の研究を続けてきた森脇教授は「原油が溜まりやすいそういう場所なら油を分解して生きているバクテリアがいるはず」と推測し、この研究に取り組んできました。この場所で見つけたバクテリアは、軽油の構成成分の約80%を6日間で分解したといいます。ポンプによる吸引や吸着剤を使った方法とは別の、生態系や環境への負荷がより少ない「油の浄化技術」として期待されます。この研究を紹介した記事が1月20日付の信濃毎日新聞に掲載されました。


裾花川で見つかったバクテリアの走査型電子顕微鏡写真。直径は1 µm以下。

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