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生き物は如何して毒を作るのか?

アオコって何?

アオコって何?」と思う人もいるでしょう。一般的には湖沼などで藻類が大発生した状態を「アオコ」と呼んでいます。

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千鹿頭池のアオコと諏訪湖の釜口水門、このアオコは何所まで流れるの?



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アオコを形成するMicrocystis 属とMicrocystis 属が作る生理活性物質(ミクロシスチン)

<アオコ毒は誰が作って,誰に効いて,誰が分解するの?>

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私たち人間の活動は環境に様々な影響を与えています。特に湖沼・河川は集水域における人間活動の環境負荷の結果が複合的・集中的に現れ,もっとも人間活動の影響を受けやすい環境とも言えるかもしれません。たとえば,淡水赤潮・アオコの発生は、人間活動の環境への負荷によって水界生態系のバランスが崩れ、ある特定の生物だけが増殖した結果なのです。これらの生物の中には毒性物質を生産する種があり,湖沼の生物相に影響を与えるばかりでなく,水道の水質問題など私たちの生活にも影響を及ぼしかねません。

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モンゴルのフブスグル湖



アオコが発生すると湖沼の水の色はまるで絵の具の緑を溶かした状態になります。しかし,アオコの発生は決して異常な現象ではなく,自然界のバランスが崩れた状態なのです。

私たちの研究室では,大発生する藻類の中でも「藍藻類」,特にMicrocystis 属について研究をしています。 Microcystis 属は日本の富栄養化した湖沼で大発生する藍藻類で,諏訪湖などで毎年観測されている種類です。

キーワード:アオコ毒素, 湖沼の富栄養価, 淡水赤潮

朴 虎東