数理科学への誘い

信州大学の先生たちから数学の魅力または、
数理科学への道にすすむきっかけをお聞きしました。

一ノ瀨 弥

印象に残っている定理や理論などを教えてください

Cauchyの積分定理。 $f(z)$は、領域$D$で正則(複素変数について微分可能)とし、$C$を領域$D$に含まれる長さ有限な単純閉曲線とする。このとき、
\[
\int_C f(z)dz = 0
\]
となる。

複素平面で正則な関数としては、$z$の多項式、$\sin z$など多くの関数が正則である。非常に不思議な定理で、能く発見出来たものだと、60歳を過ぎた今でも感じます。

数理の道に進むきっかけは?

高校の途中から好きになったと思います。高校の時に、非ユークリッド幾何の本など、分からないなりに読んでいました。

どのような性質をもった定理や理論に、数学的な「美」を感じますか?

美とか、そういう大げさな話は、好きではありません。

数学科 解析学分野 一ノ瀨 弥 Link

理学部クエスト Feynman 経路積分の数学的定式化とその応用を目指して
職名 教授
略歴 ’76 京都大学理学部数学系卒業
’81 大阪大学理学研究科数学専攻博士課程単位取得退学
ホームページ http://math.shinshu-u.ac.jp/~ichinose/index-j.html