系統進化学分野

系統進化学分野
今日の多様な生物の世界は,38億年にもおよぶ永い生命史におけるたくさんの試行錯誤があり,自然選択や偶然性も作用して築かれたと考えられます.過去に起こったこれらの進化プロセスを精確に究明することは困難な作業ですが,表現型の類似性やその形態形成(発生)プロセスの類似性,遺伝情報の類似性などといった多方面からのアプローチを行いながら,より信頼性の高い系統進化のプロセスを解き明かすのが系統進化学です.昆虫類がどのようにして起源したのか? 飛翔能力をどのように獲得したのか? などといった「大進化」から,種分化や地域集団レベルでの遺伝的分化などに至るまでの様々なスケールでの系統進化現象の解明に取り組んでいます.

昆虫類のある系統の中で二次的に獲得された「卵胎生」。フタバカゲロウの事例であるが、卵内の栄養物質だけでは発生が完了せずに、胚発生中においても母胎から卵への栄養供給を受けていることが分かりつつある。卵胎生の中でもかなり特殊な事例である。このような形質はいかにして進化してきたのだろうか?

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東城 幸治
東城 幸治 Link 准教授
生物の系統・進化に基づく、体づくりの歴史的変遷を解明する 昆虫類多様化の鍵を握る最大の要因と考えられている「翅の起源」を究明したいと考えています。