進化遺伝学分野

進化遺伝学分野
生き物のさまざまな特徴はどのようにして進化したのでしょう.

【左右性の進化】動物は内臓が左右非対称.内臓が左右逆の生物は進化しないのが普通です.なぜでしょう.左右逆に発生するカタツムリの鏡像変異を使い,形や行動の左右性にひそむ謎を追究しています.

【種形成のメカニズム】生物の多様な姿は,遺伝子で子孫に伝わります.多様な遺伝子を生物が維持できるのは,生物がたがいに識別し,交雑しない別種として繁殖しているからです.生殖隔離の進化すなわち種形成(種分化)こそが,生物を多様にする源のイベントです.生殖隔離をもたらす性質はどのようにして進化したのかを追究しています.

タクミマレイマイマイの右巻(写真左)と左巻。左右逆に発生するので、内臓の配置まで互いに鏡に映った形をしています。この謎を解く長期生態調査をタイの熱帯林で継続しています。

コハクオナジマイマイ(上)とオナジマイマイ(下)。種間で交尾するとコハクオナジマイマイは正常に繁殖する雑種を産みますが、オナジマイマイは産卵しません。種形成機構のなぞを解く、世界に唯一のモデルカタツムリです。

ツムガタギセルの野生型(左巻、写真左)と右巻突然変異型(写真右)。キセルガイ類は左巻の祖先から進化した左巻ばかりの種群です。たった一個の遺伝子が変化するだけで体のすべてが左右逆になる突然変異が出現します。

サカサマレイマイマイの一種。東南アジアのマレイマイマイ類には、ふしぎなことに、右巻だけの種、左巻だけの種、右巻と左巻が一緒に生活する種が進化しました。サカサマレイマイマイ類は左巻だけの種群です。

オナジマイマイの同時正逆交尾。雌雄同体なので両者が同時に雌雄二役をはたし、一度の交尾で精子を交換し、両者が産卵します。

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浅見 崇比呂

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教授
究めたい:生物進化why, how 科学とは、正解の蓄積や応用ではありません。あたりまえを疑うことなのです。