SURCの主な診療実績

1)呼吸器・感染症・アレルギー内科の患者数の推移

呼吸器・感染症・アレルギー内科の新規入院患者数は右図のように近年は700人前後であり、2016年は659人でした。病床稼働率は100%を超えており、また平均在院日数は18日程度です。

  • 呼吸器・感染症・アレルギー内科、入院(新患)患者数の年次推移
    ※画像をクリックすると拡大します。

2)呼吸器外科手術件数の推移

手術件数は最近200例前後です。肺癌は100例程度です。近年は胸腔鏡を用いた手術が多数を占めています。

  • 呼吸器外科手術件数の推移
    ※画像をクリックすると拡大します。
  • 胸腔鏡下手術の年次推移
    ※画像をクリックすると拡大します。

3)入院患者(呼吸器・感染症・アレルギー内科)の疾患別内訳

呼吸器・感染症・アレルギー内科の入院患者の疾患別内訳を右図に示します。肺癌などの腫瘍性疾患が60%以上で最も多かったです。次いで感染症、間質性肺疾患などが内訳として多かった疾患です。

  • 入院患者の疾患別比率
    ※画像をクリックすると拡大します。

4)呼吸器内視鏡検査・治療の実績

気管支鏡などの呼吸器内視鏡検査実施数は、右図のとおり年次によって変動はありますが、ここ数年は550件以上行っております。胸膜病変の診断に局麻下の胸腔鏡を取り入れ施行しています。今後アスベスト関連疾患の増加が予想されますので本検査は続けて行きます。

気管支鏡を用いた中枢気道の病変に対するインターベンション(Intervention)を積極的におこなっております。気管や主気管支の隆起性病変や狭窄に対し、ステント留置、スネアによる切除術、APC(アルゴンプラズマ凝固療法)などを施行し患者のQOLの向上を図るものです。

  • 気管支鏡・局所麻酔下胸腔鏡件数の年次推移
    ※画像をクリックすると拡大します。

5)ロボット支援鏡視下手術

手術支援ロボットは、欧米を中心にすでに医療用具として認可され、1997年より臨床応用され、米国では2185台、欧州では516台、アジアでは339台が稼動しています。
本邦においても、2009年11月に本機器が厚生労働省により薬事承認され、188台が稼働しています(2014年9月末)。
肺癌、縦隔腫瘍をロボット支援下に行うものですが、従来の手術に比べてより繊細で、正確な手術を行うことができ、手術創も小さくなり術後の痛み、美容面からも有利と考えられています。
当科では2013年9月に第1例を施行しました。

  • ロボット支援鏡視下手術年次推移
    ※画像をクリックすると拡大します。
  • ロボット支援鏡視下手術設備
    ※画像をクリックすると拡大します。
SURCの主な臨床研究

高地医学

日本人の高地肺水腫における発症機序に関する分子遺伝学的な検討。高地民族の高地適応・順応に関する分子遺伝学的な検討。高地での睡眠時無呼吸症候群など種々の疾患に関する検討。

肺循環障害

呼吸器疾患に伴う肺高血圧症の病態、治療に関する検討。右心カテーテルを用いた薬効評価。ラット肺高血圧モデルの構築および各種薬剤の予防効果の検討。

喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気腫合併肺線維症(CPFE)

COPDの胸部HRCT所見および呼吸機能によるフェノタイプ分類および臨床的特徴の検討。各種バイオマーカーを用いた病態、全身性炎症の発生機序の解明。COPDの発症に関与する遺伝子の解明。喘息・COPDオーバーラップ症候群(ACOS)、気腫合併肺線維症(CPFE)の呼吸機能を中心とした臨床的特徴の検討。CPFEの胸部HRCT所見、呼吸機能を中心とした臨床的特徴、遺伝子発現の検討。ACOSに対する薬物療法の効果(呼吸機能、健康関連QOL、アドヒアランス、運動耐容能、予後等)の検討。

リンパ脈管筋腫症(LAM)

新薬(シロリムス)の長期投与に関するコホート調査研究。LAMの特定疾患(指定難病)臨床調査個人票を用いた疫学研究。

肺癌・胸部悪性腫瘍

胸腺癌および肺癌の生物学的特性と治療効果の検討。全国多施設共同研究への参加。長野県内多施設共同研究への計画・実施。

呼吸器内視鏡

末梢肺野小病変に対する診断精度向上の取り組み(バーチャル気管支鏡ナビゲーション、EBUS-GS、CTガイド下気管支鏡など)。内視鏡的インターベンションの臨床研究。新規デバイスを用いた診断技術に関する臨床研究。

呼吸器感染症

肺非結核性抗酸菌症の診断と新たな治療法の開発。質量分析器を用いた微生物検査の応用。ニューモシスチス肺炎の臨床研究。日和見感染症の臨床研究。

間質性肺疾患

薬剤性肺障害の疫学的および分子遺伝学的検討。THP-1、A549細胞などを用いた間質性肺炎の研究(臨床検査部との共同研究)。ブレオマイシン吸入ラットの肺線維症モデルを用いた基礎研究。ぺリオスチンと間質性肺炎に関する研究。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

SASの早期診断に対する各種センサーの開発。高地における睡眠障害の病態解明。肥満低換気症候群とメタボリックシンドロームの関連に関する疫学研究。SASの発症に関与する遺伝子の解明。

IgG4関連疾患

IgG4関連疾患の気道・肺病変を中心とした臨床研究。気管支肺胞洗浄液(BALF)を用いた病態解析。

呼吸器外科の研究

全国多施設共同研究「肺野末梢小型非小細胞肺癌に対する肺葉切除と縮小切除(区域切除)の第III 相試験」への参加
COPD合併肺切除患者に対する術前治療薬投与の効果
増加するCOPD合併肺切除患者の術後合併症を減少させるための研究です。
低侵襲手術
既に完全鏡視下手術標準術式を採用していますが、さらに負担の少ない安全な術式の開発をおこなっています。普及が予想されるロボット支援手術の導入を目指してソフト面の準備を進めています。
肺癌化学療法についての研究
テーラーメイド治療をめざし、術後患者に関する病期、組織型、遺伝子変異等に着目し化学療法薬と予後の関連について研究中です。
胸腺腫・胸腺癌
胸腺上皮性腫瘍に対する外科治療成績の解析を目的とした全国多施設共同研究に参加予定です。
胸腺上皮性腫瘍の鏡視下手術についての研究
より低侵襲、正確な術中評価をめざし術中超音波等を用いた新しい術式を開発・研究中です。
EGFR遺伝子変異を有する根治切除術後再発非小細胞肺癌を対象としたアファチニブの認容性と有効性の検討
術後再発した患者でEGFR遺伝子変異を有する場合に対する新規の分子標的薬であるアファチニブの初回治療を行い、その認容性と有効性を検討しています。
日本呼吸器外科学会学術委員会特別企画
「高齢者肺癌に対する外科治療の安全性と有効性を評価するための多施設共同前向き調査研究」
80歳以上の肺癌患者における手術の評価をする前向きな試験に参加しています。

お問い合わせ先

呼吸器センター 外観
呼吸器センター 信州大学医学部・附属病院

〒390-8621
長野県松本市旭 3-1-1

呼吸器・感染症・アレルギー内科
TEL.0263-37-2631
呼吸器外科
TEL.0263-37-2657
  • 信州大学
  • 信州大学 医学部附属病院
  • 呼吸器・感染症・アレルギー内科
  • 呼吸器外科