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医学系研究科循環病態学教室の田中愛研究員が、第24回日本血管生物医学会学術集会で若手研究奨励賞(YIA)を受賞しました

2016年12月27日 [受賞]

表彰式。右側は学会長の前村浩二先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学 教授)
表彰式。右側は学会長の前村浩二先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学 教授)

学会長の前村浩二先生と。
学会長の前村浩二先生と。

平成28年12月8日~10日に長崎ブリックホールで開催された血管生物医学会学術集会において、田中愛さん(医学系研究科循環病態学教室博士研究員)が、第24回日本血管生物医学会学術集会の若手研究奨励賞(YIA)を受賞しました。
受賞対象となった研究課題は、「Adrenomedullin-RAMP2 system inhibits the endothelial-mesenchymal transition and formation of pre-metastatic niche by maintaining vascular integrity」です。本研究では、血管恒常性の維持に関わるアドレノメデュリン(AM)と、その受容体活性の調節タンパク(RAMP2)の癌転移における意義を明らかとしました。
田中さんは、成体においてRAMP2遺伝子欠損を誘導することが可能な遺伝子改変マウスを作製し、遺伝子欠損後から血管に生じる様々な変化を観察しました。田中さんは、血管のAM‒RAMP2系が、血管の恒常性維持に働くことで、血管の透過性や炎症細胞浸潤を抑制することを発見しました。さらに、転移がおきる前に生じる、転移前土壌の形成を抑制していることも明らかとしました。一方で、AM‒RAMP2系が腫瘍微小環境においても重要な働きをしており、腫瘍の悪性度に関わる内皮間葉系転換(EndMT)を抑制し、癌転移を抑制することも発見しました。AM‒RAMP2系による血管恒常性機構と腫瘍血管制御に着目することで、癌転移を抑制する新たな治療薬への開発が期待されます。

疾患予防医科学系専攻 循環病態学教室ホームページ:
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/

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