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医学部生理学教室 沢村達也教授が、平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞しました

2016年04月25日 [受賞]

文部科学省では例年、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めたと認められる個人、グループに対し、文部科学大臣表彰を行っています。平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を医学部生理学教室 沢村達也教授が受賞し、平成28年4月21日に医学部において会見を行いました。

受賞した業績は「変性LDL受容体を利用した心血管病リスク評価方法の開発」です。
介護を要する重篤疾患である脳梗塞・心筋梗塞の原因である動脈硬化は、脂質異常症や高血圧などの既知のリスク因子がなくても進行します。そのため、血中コレステロール濃度や血圧の測定ではわからないリスクの評価法開発が必要でした。
本開発では、動脈硬化を進展させる生体内物質である変性LDLの受容体LOX-1を発見し、その抗体を作製することにより「LOX-1の生体内の量」を測定可能にしました。一方で、LDL内に存在する蛋白質の抗体やLOX-1を利用して、「変性LDL」の測定法を開発し、標準化のための改良を行いました。
本開発により、多様な物質である変性LDLのひとつの成分だけではなく、変性LDL全体を一網打尽に測定することを可能にし、さらに、測定の再現性を従来法から格段に高めました。そして、変性LDL受容体LOX-1を同時に測定することにより、動脈硬化性疾患、特に脳梗塞発症リスクの評価に非常に有益であることを発見しました。
本成果は、脂質異常症、高血圧、糖尿病、肥満などとは独立した動脈硬化リスクの評価を可能とし、動脈硬化の結果として起きる脳梗塞や心筋梗塞の、これまで見逃されてきた患者予備群を見出す方法を提供することにより、その予防に寄与しています。

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