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信州大学が支援する松本市の「こどもの生活習慣改善事業」で、血糖・尿酸が市内の全中学校で血液検査に追加されることになりました

2015年03月02日 [報告]

 松本市では平成23年度から3年間にわたり、こどもの時期からの望ましい生活習慣の獲得を目的として、市内のいくつかの保育園・小中学校で血液検 査、運動量調査、食事・運動・生活習慣アンケート調査、学校での食・運動出前講座などを含むモデル事業、「こどもの生活習慣改善事業」を実施して来まし た。これは、平成26年版厚生労働白書に全国でも卓越した自治体事業のひとつとして紹介され、平成21年以来医学部の「青少年のメタボリックシンドローム を考える」研究会が積極的に支援して参りました。血液検査の結果、空腹時血糖高値者が小中学校ともに約2割、最近1~2ヶ月の平均血糖値を反映するヘモグ ロビンA1cが中学生の1~2割で高い状況にありました。また、中学生男子では尿酸高値者が1割強にみられ、学年の進行とともに増加することが判りまし た。さらに、尿酸高値者では肥満、高血糖、脂質異常などを合併する生徒が多く、将来の生活習慣病発症リスクが高くなることが予想され、早期に生活習慣の改 善が望まれます。これらの結果を踏まえて松本市では、追加実施したヘモグロビンA1cと尿酸値の異常が将来の生活習慣病に結びつく可能性が高いと判断し、 平成27年度から市内の中学2年生全員約2,200名を対象として、これら2項目を従来の一般血液検査に追加して実施することを決定し、予算を計上しまし た。これは全国的にも初めての取り組みで、将来の健康寿命延伸に向けてその効果が期待されます。

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