お知らせ

平成25年3月6日開催 外部評価委員会 報告書

参加者 井上 憲昭 長野県厚生連合会 富士見高原病院 統括院長
大和 眞史 諏訪赤十字病院 副院長
勝山 努 長野県立病院機構 理事
金子 源吾 飯田市立病院 院長
齋藤 宣彦 東京歯科大学 客員教授
藤井 秀樹 山梨大学医学部 教授
福嶋 義光 信州大学医学部 学部長
多田 剛 信州大学医学部 医学教育センター長
森 淳一郎 信州大学医学部 医学教育センター副センター長
田中 榮司 信州大学医学部 教授

添付資料
H24_外部評価議事録.pdf
外部評価シート.pdf

議事録抄録

1.ポートフォリオについて
学生のポートフォリオ作りを手助けするためにモデル・コア・カリキュラムのD項目を診療科毎に分割した臨床実習の手引きを作った。そこに各自が勉強したものを挟み込んで、2年間の臨床実習で自分の教科書を作るように指導する計画である。以下の指摘を受けた。 D項目だけでは知識の領域にとどまる。学生実習に慣れない病院に行った学生でも、それに従って十分な教育ができるように、技能と態度についてもさらに充実させる必要がある。また、協力病院には医学部を離れて久しい人も多いので、このカリキュラムを病院の指導者の人たちも閲覧できるようにすると良い。常にホームページで情報を更新すべきである。

2.屋根瓦方式の教育体制と学生の評価について
研修医が学生を上級生が下級生を教える体制とし、1ヶ月のうちに数回は大学病院に戻して、2学年合同講義で、上級生の下級生を教える習慣をつけることを計画している。また、各病院では2週目と4週目に形成的評価する計画である。以下の指摘を受けた。 6年生が5年生を教えるのは難しい。D項目に準拠した臨床実習の評価はmini-CEX (Clinical Evaluation Exercise)とOSCE (Objective Structured Clinical Examination)ですべきである。ポートフォリオは総括的評価につかうが、その評価の結果は指導した病院にもフィードバックし、病院同士で臨床実習を評価することも企画すべきである。

3.150通りの選択肢について
現状は単なる予定表にすぎない。それぞれのコースに到達目標なりSBO(具体的・各論的で観察可能な行動目標)をつけると良い。これは教員や協力病院の指導医にも重要である。指導医師にもフィードバックする必要がある。6年の選択臨床実習では実習の楽な診療科に学生が集中することを防ぐため、制限をかけるべきである。プライマリケアを最初や最後にやるコースがありややバランスが悪い。これにも考慮すべきである。派遣先の病院に予定を速やかに連絡すべきである。

4.e-ラーニングについて
現在臨床実習を増やして講義の時間を減らしている。問題ないという意見もあるが、今まで必要だったものを短縮したのだから、いろんなマイナス効果もあると思われる。不足分はe-ラーニングで補うとしているが、双方向性にするのは難しいのではないか。

5.出張医学教育FDについて
このFD (faculty development)には指導医だけでなく,研修医も加えるべきである。ある程度普及したら、病院内や病院同士で交互にピアレビューをしてもらうことも一案である。FDの配布資料としてはモデル・コア・カリキュラムと学生に許容される医行為のレベルだけでなく、最新の国家試験問題を配布することが望まれる。

6.臨床実習の協力病院連絡協議会について
初期研修指導医講習会では病病連携がうまくできている。この指導医講習会に臨床実習の協力病院協議会の役割も担ってもらうとよい。

7.医学教育の国際化について 英語教育は充実させるべきである。海外の大学での臨床実習を単位として認めるには、先方大学と協定書を交わすべきである。これは将来の医学教育認証に非常に有効である。現在春休みにしている3月に行かせれば良い。

8.シミュレーション学習について
シミュレーションセンターは大学に一つあればいい。専任教員は必要である。学生実習には看護師の協力も大切で、教員はMDである必要は無い。利用者の利便性のためには夜間の運用も考える必要がある。県立病院機構は要員とマネキンを自動車付きで貸し出している。大学と県立病院機構等が連携して、人的資源と物的資源を一元化して活用すべきである。

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