中込 さと子 

中込 さと子
教員氏名 中込 さと
職名 教授
所属

看護学専攻

経歴

信州大学(医短)・聖路加看護大学卒。
同大学院博士前期・後期課程修了。
助産師として勤務後、教育機関へ。広島大学・同遺伝子診療部、山梨大学を経て、2019年、信州大学に着任。

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To cure sometimes, relieve often and comfort always

「時に治し、しばしば和らげ、常に慰める」
ケアは"comfort always,常に慰める"です。しかし、子どもを産み育てる女性の視点から社会をみると、本当に必要としている人々が置き去りになっているのが実情です。現在、仲間や大学院生と取り組んでいる課題は、遺伝医療の質向上を目指した遺伝サポートグループと看護者との協働、特定妊婦の自己認識と生活世界と内的成長のプロセスに関与する因子の探索研究、ハイリスク新生児への超急性期ケアの理論化、長期かつ常時に医療ケアを必要とする疾病新生児の親への継続保育室(GCU)環境です。フィールドワークを中心に、当事者と協働し、固有の体験に寄り添うシステム作りを目指します。

山梨県立中央病院ゲノム診療センター、山梨県内の保健所にて、妊婦さんとパートナー、長期療養を要する子の父母を支援しています。
研究から広がる未来

私たちが生きる世界は多元化進んでおり、

その中で既存の考え方や理論は通用しなくなっています。複雑さを増す社会の様々な関係性を解きほぐすうえでは、複雑な姿のまま日常の文脈で研究する研究手法が重要です。

モノグラフ(質的研究論文)に表現された体験や語り(口述データ)を通して、既存の理論にあてはめるのでなく、目の前の複雑な現象に即した看護を提供することができるでしょう。

日本ダウン症協会、日本PWS協会の皆さんと共に、告知の在り方、親同士で支えあう子育ての啓発をしています。
卒業後の未来像
助産師の専門職アイデンティティは、母子の生命を守りぬく責任感と臨床能力の成長に伴って確立します。基盤が確立してくると、次の課題、女性や新生児医療、性/生殖医療、遺伝/ゲノム医療、公衆衛生や国際分野等からあなたのMissionが見つかるでしょう。
看護学基礎教育内に遺伝看護学教育を普及する活動をしています。