長野 則之

長野 則之
教員氏名 長野 則之
職名 教授
所属 検査技術科学専攻
経歴 北里大学大学院医療系研究科医科学専攻環境医科学群環境微生物学修士課程修了
同大学院医学専攻環境医科学群環境感染学博士課程修了 (医学博士)
2014年医学部保健学科に着任

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薬剤耐性菌を俯瞰する

新規抗菌薬の開発が遅滞するなか、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌、カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌 (CPE)などの世界的広がりがヒト臨床分野及び公衆衛生上深刻な問題となっています。これら薬剤耐性菌の早期検出は医療関連感染対策の要であり、研究グループでは臨床治療上重要なESBL産生菌や新型CPEなどの新知見を報告してきています。さらにヒトと密接に関わる愛玩動物、食品、生態系環境にまで研究対象を広げ、ダイナミックな薬剤耐性菌の循環動態について研究しています。また、新生児重篤感染症の主要な原因菌であるB群レンサ球菌で、治療第一選択薬のペニシリンに低感受性を示す菌株を確認し、この分野での世界の研究をリードしています。
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ヒト-生態系環境における薬剤耐性菌循環動態解明のための包括的研究
研究から広がる未来
46億年の地球史のなかで微生物は様々な天変地異を乗り越えて生き残るべく、多様化、進化を繰り返してきました。病原性遺伝子や薬剤耐性遺伝子を、ヒトに定着性の高い遺伝系統の臨床細菌が安定的に保持しながら伝播・拡散してゆく戦略は臨床の現場でしばしば遭遇する事象です。ヒトとそれをとりまく生態系環境の中で薬剤耐性菌の動態をとらえることで、人類が直面している耐性菌問題の解決に貢献します。
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研究グループではβ-ラクタマーゼの多様化に組換え事象による新たなメカニズムが存在することを明らかにした
卒業後の未来像
自らが主体となって研究課題の設定、適切な解析アプローチの構築、慎重且つ正確な実験、多面的・多角的な考察に取り組めるような論理的思考力、実行力、発言力を培う努力がこれからの未来に必ずや役立つと信じています。
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薬剤耐性菌の表現型スクリーニングと耐性プラスミドの確認