山崎 浩司

山崎 浩司
教員氏名 山崎 浩司
職名 准教授
所属 看護学専攻
経歴 上智大学(比較文化学士)
エジンバラ大学(社会人類学優等修士)
京都大学(人間・環境学博士)
関西看護医療大学講師
東京大学特任講師
2011年保健学科着任

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死から生を問いなおす
数字でとらえきれない現象をとらえる

自らの死に臨む人や、大切な人を看取って死別の悲しみを体験する人を、社会でどう支えていけるでしょうか。こうした現代社会の死生に関する問題を、「社会学」や「死生学」といった学問を枠組に研究しています。 担当科目「医療社会学」では、学生と一緒に県内の終末期ケアの現場を見学し、スタッフの方にお話を伺っています。また、市民団体の活動に参加し、死別体験者を支援する冊子の作成・配布を一緒にしてくれた学生もいます。研究・活動で私が大切にしているのは、数字でとらえきれない個人や小集団の声に耳を傾けること。日頃アンケート調査などの「量的研究」よりも、聴き取り調査などの「質的研究」を行い、人の死生に関する現象をとらえようとしています。
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死別や看取りの困難に共感的で支援的な地域社会をつくるべく、さまざまな背景をもつ有志市民と語りあい、学びあい、協働する。
研究から広がる未来
社会学も死生学も、多くの人が気づかないことや見たくないことを、直視させてくれる学問です。どんなに平等を目指してもそこに不平等は存在する。どんなに健康に気をつけても、人はいつか必ず死ぬ――こうした社会や人間に関する根本問題について、ハタと足を止めて考え、調べ、行動してみることで、私たちの現在がより鮮明に浮かび上がり、未来がおぼろげに見えてくるのではないかと思います。
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学生と一緒に長野県内の緩和ケア病棟を訪問見学。
卒業後の未来像
医療専門職として働く限り、人の生死にかかわる問題に直面します。また、今後ますます医療が求められる中、業務は多忙を極めます。社会学や死生学による学びは、将来、現場で直面する問題や自らの実践をふり返ることの重要性を思い出させてくれるはずです。
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有志市民・学生と一緒に作成・配布した死別体験者支援の冊子。