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医学部・大学院医学系研究科の魅力

入学者座談会(2015年)

医学科新入生座談会(2015年)

さわやかな初夏の風が吹き抜ける6月末の金曜日。2015年度の医学科新入生4名が集まって、信大医学部医学科を目指す受験生に送るメッセージをテーマにした座談会を開催しました。
松本でのキャンパスライフが始まって約3か月の新入生たちが、初めての大学生活や松本でのキャンパスライフ、そして、受験に対する心がまえなどを等身大の言葉で語ってくれました。

2015年6月29日 松本キャンパスにて

(写真左から)長谷部敬子さん、勝山貴仁さん、和田周夏さん、田澤悠人さん

信大医学部医学科を志した理由を教えてください

長谷部 私は県内出身なので、信大に入った地元の先輩も多かったんです。私にとって信大は、親しみがあると同時に憧れの大学でした。

和田 私の場合、出身は栃木だし東京の高校に通っていたので、正直なところ信大とあまり接点はありませんでした。ただ、父がやたらと信大を薦めてくれていたんですが、今思うと、父は(松本が舞台の)「神様のカルテ」のファンだったからじゃないのかな(笑)。

田澤 僕も県外でしたが、信大に進学した先輩が身近にいたので前から興味を持っていました。

勝山 小さい頃から病院によくお世話になっていたので、医師に対する憧れというのがありました。私は県内でも高山村というわりと小さな村の出身なので、医師が足りていない地域というのは身近な問題なんです。将来的には地域医療に関わりたいという思いもあったので、最初から信大が第一志望でした。

和田 長野に暮らしたことがなかったので、長寿県・長野の環境や生活ってどういう感じなのかなという点にも関心がありましたね。

田澤 僕は松本という街に興味がありました。都会すぎず田舎すぎず、自然にも恵まれているイメージだったんですが、実際住んでみたら思っていた以上にいいところでした。学ぶには最高の環境なんじゃないかな。

勝山 街はおしゃれだし、キャンパスも緑が多くて落ち着きます。

和田 松本って、バスの運転手さんとかお店の人とか街の人たちがすごくやさしいんですよ。

長谷部 そうそう。なんか全体的に穏やかなんですよ。過ごしやすい環境ですね。

将来はどんな医療人になりたいですか

勝山 地域医療では総合診療が重要なんです。医療の専門化が進んでいますが、一人ひとりの患者さんを全人的に見ることが求められているのが地域医療。なので、科でいえば総合診療科に興味があります。まだ座学の段階なので、なんとも言えない部分もありますけれど。

和田 先輩たちも臨床実習をやっていくなかでだんだん進路が見えてくると言っていました。私も、これから学んでいくなかでじっくりと進路を決めたいと思っています。

田澤 僕は透析関係に決めています。腎臓の病気をして以来、腎臓という臓器に興味があるんです。

和田 そこまで具体的なイメージは持っていないですけれど、その地域で足りていない医療を補える存在になりたいという思いはあります。

勝山 地域医療を目指すなら信大というのはあるんじゃないかな。提携病院数が多いですし、臨床実習の時間も多いですから。

長谷部 私は実際に患者さんと接する仕事につきたいので、研究方面はないかなと思っている程度です。

田澤 とはいっても、最初から研究を目指している人って少ないから。そのうち研究に目覚めるかもしれないよ。

キャンパスライフについて

勝山 クラリネットをやっているので、医学部室内楽と全学の交響楽に入りました。どちらも楽しいですが、医学部は他学部とは年次も試験日程も全然違うので、医学部生オンリーの医学部サークルや部活のほうがなじみやすいと思います。

長谷部 山が好きなので医学部山岳部に入りました。この部が行っている夏の常念診療所は医学部名物なんですよ。医学部山岳部員が夏期の登山シーズンに交代で駐在して登山者の診療のお手伝いをするんです。そろそろ診療所開業前の試し登りなんで楽しみです。

和田 私は医学部のゴルフに映画、それに軽音。全学のマンガ研究にも入っています。2つくらいかけ持ちしている人が多いですが、4つはちょっと大変だったかもしれない......。

田澤 僕は医学部卓球部です。医学部サークルは先輩から実習のこととかいろいろと教えてもらえるので、その点でも楽しいです。

長谷部 先輩とのつながりは、進路や授業の情報を得る意味でも大事。医学部には縦割り担任制度といって、下級生、上級生、先生の小グループで活動する機会があるんで、そこでも先輩たちと親しくできます。

田澤 4、5年生は臨床実習で忙しそうだよね。

勝山 先輩たちを見ているととても忙しそうだし、医学を学んでいるという説得力があるんですよ。あと数年で自分も先輩たちみたいになれるのかちょっと不安です(笑)。

田澤 今は先輩に食事をご馳走してもらっている立場だけど、数年後には自分がご馳走する立場になっているのだろうか。

一同 そこじゃないでしょ!(笑)

受験する後輩たちへのメッセージ

和田 私たちのときは二次の個別学力試験は理科は1科目でしたが、来年からは2科目になるんですよね。

田澤 入学してからも理科系の知識は重要なので、受験にかかわらず理科系は力を入れて学んだほうがいいですよ。

長谷部 私は推薦入試だったので二次はなかったですが、推薦を目指すならある程度早い時期から推薦に特化した対策をたてて勉強するのがいいと思います。

和田 大学によって入試問題の傾向も全然違いますから、早い段階で志望校を絞って対策を練ったほうがベターです。当たり前かもしれませんが、過去問はやらないとダメですよ。

長谷部 参考書や問題集はたくさん種類を買ったほうがいいと思います。それぞれで重視するポイントが違うので、そのなかのどれかが悩んでいる点にぴったり答えてくれていたりするんです。実際に解き進めていくのはその中の1冊でもいいんですけど。

勝山 時間は限られているので効率は大事。私の場合、わからないところを一つひとつ理解していって、一度見た問題は次は絶対解けるようにしていきました。

田澤 漫然とやるのはNGってことです。

和田 ただ、息抜きも大事ですよね。だらだらと量だけこなしても効率が悪いだけ。

長谷部 やっぱり本番の試験では緊張しますから、これだけやってきたんだから私は大丈夫って思えることが大事だと思います。

  • 長谷部敬子さん(駒ヶ根市出身)長谷部敬子さん(駒ヶ根市出身)
  • 勝山貴仁さん(高山村出身)勝山貴仁さん(高山村出身)
  • 和田周夏さん(栃木県出身)和田周夏さん(栃木県出身)
  • 田澤悠人さん(静岡県出身)田澤悠人さん(静岡県出身)