科目名: 加齢遺伝学
1年次必須 |
「目的」 |
ヒトの発生から死に至るまでにヒトは変化を重ねますが、その遺伝的背景と生活環境との相互関係について学びます。 |
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項目 |
コマ数(計15) |
担当教員 |
ねらい |
キーワード |
老化(加齢)とは? |
1 |
樋口 |
老化(加齢)とは生物にとってどういう現象なのだろうか、老化の概略を理解する。 |
・ 老化と加齢の定義 ・ 老化における生理機能低下 ・ 動物の老化 ・ 老化の学説 ・ 長野県の特色 |
老化の遺伝学(1) |
1 |
森 |
老化(加齢)に関与する遺伝子について、ヒトの早老症などの知見から理解する。 |
・ ヒトの老化の特徴 ・ ヒトの遺伝性早老症 ・ ウエルナー症候群 ・ DNAヘリカーゼ ・ ハッチソン・ギルフォード症候群 ・ ラミンA ・ ヒトの寿命と相関する遺伝子 |
老化の遺伝学(2) |
1 |
森 |
老化のテロメア説に関して解説する。 |
・DNAの構造と複製 ・環状DNAと線状DNA ・末端複製問題 ・ テロメアの構造 ・ テロメアの加齢依存的短縮 ・ テロメラーゼ |
老化の遺伝学(3) |
1 |
森 |
早期老化や老化遅延のモデル動物(ショウジョウバエ、線虫、マウス)に関して解説し、さらにノックマウスを用いた遺伝子と個体老化との関わりの検証法を解説する。 |
・ マウスやラットの老化 ・ 老化を促進する遺伝子 ・ 老化を抑制する遺伝子 ・ 老化のメカニズム ・ 老化を遅らせる手段 |
老化の遺伝学(4) |
1 |
森 |
老化(加齢)に関与する遺伝子について、ミトコンドリアの遺伝学の知見から理解する。 |
・ ミトコンドリアの構造 ・ ミトコンドリアの機能 ・ ミトコンドリアの遺伝学 ・ 老化とミトコンドリア ・ 長寿者のミトコンドリア遺伝子 |
老化の遺伝学(5) |
1 |
樋口 |
老化(加齢)に関与する遺伝子について、老化促進モデルマウス(SAM)の知見から理解する。 |
・ SAMマウスとは ・ SAMマウスの開発と利用 ・ SAMマウスの遺伝学 ・ 老化アミロイドーシス ・ SAMマウスの老化抑制 |
老化と分子障害 |
1 |
澤下 |
酸化や紫外線ストレスなどの分子障害の老化における役割について理解する。 |
・ 老化の分子障害説 ・ 酸化ストレス ・ 酸化ストレスの回避の仕組み ・ 放射線ストレス ・ ストレスから身を守る |
細胞レベルでの老化 |
1 |
澤下 |
老化(加齢)に関与する遺伝子について細胞生物学の視点から理解する。 |
・ 細胞老化とは? ・ 不死化と癌化 ・ 細胞周期 ・ アポトーシス、ネクローシス ・ ファゴサイトーシス |
百寿者の科学 |
1 |
樋口 |
人生のエリートと言える百寿者の生活と遺伝子について理解し、長寿の方法を考える。 |
・ 百寿者とは ・ ヒトは何歳までいきられる? ・ 百寿者の遺伝的背景 ・ 百寿者の生活習慣 ・ 百寿者から学ぶもの |
ダイエットと老化 |
1 |
樋口 |
色々な動物の老化の進行を抑制するダイエット(食事制限)について理解する。 |
・ ダイエットと老化抑制 ・ 老化と食事 ・ ダイエットと遺伝子 ・ 老化抑制のメカニズム ・ ダイエットから学ぶこと |
神経の可塑性(1) |
1 |
鈴木 |
神経系の構造と発達についての基本的概念を理解する。 |
・ 神経系の構造 ・ 神経細胞の構造 ・ 神経伝達とその制御の機構 ・ 神経系の発達 |
神経の可塑性(2) |
1 |
鈴木 |
神経可塑性の概念とその分子的機構について理解する。 |
・ 神経可塑性の概念の理解 ・ 可塑性を担う分子 ・ 可塑性に関する遺伝子 ・ 可塑性の機構 |
神経の可塑性(3) |
1 |
鈴木 |
精神・神経疾患の分子病態について理解する。 |
・ 神経変性疾患 ・ 可塑性の破綻 ・ アルツハイマー病 ・ パーキンソン病 ・ 心の病気 |
難聴の遺伝子 |
1 |
宇佐美 |
難聴に関与する遺伝的素因について理解する |
・ 耳の構造 ・ 難聴とは ・ 高齢者の聴力障害 ・ 難聴と関係する遺伝子 ・ 遺伝子解析について |
運動と遺伝子 |
1 |
樋口 |
運動に関与する遺伝子について理解する |
・ 老化に伴う運動機能低下 ・ 運動と老化 ・ 骨粗鬆症 ・ 運動に関係する遺伝子 ・ 運動で老化を遅らせる |